金無垢腕時計は、高級時計の世界において最高峰。

金無垢腕時計の魅力と注意点を解説|おすすめ・人気モデルも紹介。

金無垢腕時計は、高級時計の世界において最高峰のステータスシンボルとして位置づけられています。ステンレスやチタン製の腕時計とは一線を画す輝きと重量感は、身につける人の品格を格段に引き上げてくれます。

しかし、高額な投資となる金無垢腕時計を選ぶ際は、素材の特性や資産価値、メンテナンス方法など、知っておくべきポイントが数多くあります。

本記事では、金無垢腕時計の魅力や人気モデル、購入前に押さえておきたい注意点などを解説します。特に初めて金無垢時計の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

金無垢腕時計とは?

金無垢腕時計とは、時計のケース(本体)やブレスレット(バンド)部分に、金の含有率が75%以上(18金)の金合金を使用した時計を指します。表面だけに金メッキを施したものとは異なり、素材自体が金で構成されているため、「無垢」という表現が使われています。

一般的に高級時計メーカーでは、18金(75%)の金を使用することが多く、これは純金(24金)よりも硬度が高く、時計の素材として適しているためです。金の純度が高いほど価値は上がりますが、同時に柔らかくなるため、実用性とのバランスを考慮して18金が選ばれています。

金無垢モデルは、多くのブランドで最高級ラインに位置づけられており、限定生産されることも多いため、希少性の高いアイテムとなっています。

金無垢腕時計が人気の理由
金無垢腕時計は、単なる時計を超えた多面的な価値を持つアイテムとして、世界中の人から支持されています。ここでは、金無垢腕時計が人気の理由を紹介します。

高級感がある
金無垢腕時計は、他にはない圧倒的な高級感があります。金特有の輝きと重みは、身に着ける人に確かなステータスをもたらします。

この高級感は見た目の美しさだけではなく、金という貴金属が持つ歴史的価値や希少性によってさらに高められています。そのため、多くの経営者や著名人にとって金無垢時計は「成功の象徴」として選ばれてきました。

さらに、金の温かみを帯びた光沢はどんな光の下でも美しく映え、手元を上品に演出します。この輝きはメッキでは再現できない、天然素材ならではの特別な存在感です。

資産価値が高い
金無垢腕時計は、時計としての実用性だけでなく、素材そのものが資産価値を持つ点でも注目されています。金は世界的に通用する価値基準とされ、経済状況に左右されにくい安定した需要を誇る貴金属です。そのため、金無垢時計は単なる高級品ではなく、資産としての側面も備えています。

とりわけ有名ブランドの金無垢モデルは生産数が限られており、中古市場でも高値で取引される傾向があります。中には新品価格を上回る値段で売却される例も少なくありません。

近年は現物資産への投資意識が高まっていることから、美しさを楽しみつつ資産形成もできる金無垢時計を投資目的で購入する人も増えています。まさに「身に着けられる資産」としての魅力が評価されているのです。

ファッション性が高い
金無垢腕時計は、その美しさからファッションアイテムとしても高い価値を持ちます。

イエローゴールドは華やかで格調高い印象を与え、商談やパーティーといった特別な場面で存在感を放ちます。ホワイトゴールドは都会的で洗練された雰囲気を演出し、現代的なビジネススタイルにもしっくりと馴染みます。ピンクゴールドは温かみと優雅さを兼ね備え、カジュアルな装いにも上品さを添えてくれるのが魅力です。

どのカラーを選んでも、金無垢時計は着用者のファッションセンスを一段引き上げてくれます。さらに、幅広いスタイルに合わせられるため、1本持っていれば多彩なシーンで活躍できる頼もしい存在です。

希少性が高い
金無垢腕時計は、素材コストが高く、製造工程も複雑です。そのため、多くの時計ブランドにおいて、金無垢モデルは限られた数しか製造されません。

特に人気ブランドの代表的なコレクションでは、金無垢仕様は特別なラインとして扱われることが多く、入手困難になることも多くあります。この希少性が、金無垢腕時計の価値を一層高めているのです。

さらに、ヴィンテージモデルや限定版の金無垢時計は、時間が経つほど希少性が増し、コレクターズアイテムとしての魅力も高まります。

長期的に楽しめる
金無垢腕時計は、使い込むほどに独自の風合いが増し、年月とともに愛着が深まっていきます。金は経年変化によって購入時とは異なる落ち着いた輝きを帯び、持ち主だけが味わえる特別な魅力を生み出します。

さらに、適切なメンテナンスを施せば数十年にわたり使用でき、次の世代へ受け継ぐことも可能です。単なる道具にとどまらず、人生を共に歩むパートナーとして長く寄り添える点も、金無垢時計ならではの価値といえるでしょう。

金無垢腕時計の人気モデル
金無垢腕時計には、各ブランドが誇る名作や革新的なモデルが数多く存在します。中でも特に注目度が高く、多くの人から長く支持されている代表的なモデルを厳選して紹介します。

ロレックス コスモグラフ デイトナ (16523)

ロレックスのコスモグラフ デイトナは、世界的に最も知られるクロノグラフの1つです。その名はアメリカ・フロリダ州で開催される「デイトナ24時間レース」に由来し、モータースポーツと深い結びつきを持っています。

コスモグラフ デイトナ (16523)は、18Kイエローゴールドのケースにステンレススチールブレスレットを組み合わせたコンビモデルです。ケース部分に贅沢なゴールドを採用しており、白い文字盤とのコントラストがスポーティーさと上品さを兼ね備えた印象を与えます。

このモデルの魅力は、レーシングクロノグラフとしての高い実用性と、ゴールドならではの高級感が絶妙に調和している点にあります。すでに生産終了となっており、中古市場でのみ流通していますが、希少性の高まりとともに価格も上昇傾向を示しています。

ロレックス コスモグラフ デイトナ (16523)の商品詳細

ロレックス ヨットマスター (126621)

ヨットマスター (126621)は、ロレックスが独自に開発した18ctエバーローズゴールドを採用したモデルです。従来のピンクゴールドが抱えていた「経年による変色」という課題を克服した革新的な合金であり、長い年月を経ても購入時の美しい色合いを保ち続けます。

ケース径は40mmと現代的でスポーティーなサイズ感ながら、ゴールドの素材感が上品さを漂わせます。さらに、ブラウンのサンレイダイアルとの組み合わせは非常に洗練されており、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンに対応できるのも魅力です。

ロレックス ヨットマスター (126621)の商品詳細

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ (IW371482)

IWCのポルトギーゼ クロノグラフは、1930年代にポルトガルの時計商の依頼を受けて誕生した歴史あるコレクションの現代版です。中でもポルトギーゼ クロノグラフ (IW371482)は、18Kレッドゴールドケースを採用した金無垢モデルで、クラシックな魅力と最新技術が融合した1本といえます。

グレーの文字盤とレッドゴールドケースの組み合わせは非常に上品で、存在感のあるケースサイズながら薄型設計により装着感も快適です。シンプルで視認性の高いダイアルデザインは、ビジネスシーンにも自然に溶け込みます。

ムーブメントにはIWC自社製Cal.89361を搭載し、68時間のパワーリザーブを実現しています。高い精度と信頼性を誇り、実用性と美しさを兼ね備えた完成度の高いモデルです。

IWC ポルトギーゼ クロノグラフ (IW371482)の商品詳細

オーデマ ピゲ ジュール オーデマ (15056OR.OO.A067CR.02)

オーデマ ピゲのジュール オーデマは、創業者の1人ジュール・ルイ・オーデマの名を冠したクラシックなドレスウォッチです。ジュール オーデマ (15056OR.OO.A067CR.02)は、18Kローズゴールドケースを採用した金無垢モデルで、伝統的な手巻きムーブメントを搭載しています。

12時位置に配されたAPロゴの美しさと、ケース全体の洗練されたフォルムが最大の特徴です。39mmという控えめなサイズながら、薄型設計によってエレガントな存在感を放ちます。

搭載されるCal.2120/2800は、オーデマ ピゲの技術力を示す精緻な手巻きムーブメントです。自動巻きにはない巻き上げの感触や、薄型ならではのドレッシーな外観は、機械式時計好きにとって格別の魅力です。クロコダイルレザーストラップとの組み合わせも上品で、フォーマルなシーンにふさわしい1本といえるでしょう。

オーデマ ピゲ ジュール オーデマ (15056OR.OO.A067CR.02)の商品詳細

金無垢腕時計の注意点
金無垢腕時計は、素材の特性ゆえに注意すべき点も少なくありません。購入を検討する際には、あらかじめ注意点を理解しておくことで、長く満足して使い続けられます。

傷がつきやすい
金は比較的柔らかい金属であるため、ステンレスやチタンに比べて表面に傷がつきやすい特徴があります。日常のちょっとした動作や、机にぶつけたりドアノブに触れたりするだけでも細かな傷が増えていきます。特にブレスレット部分は擦れやすく、着脱時の摩擦でも徐々に傷が蓄積します。

また、金は衝撃にも弱く、強い力が加わるとケースのラグ(ストラップ取り付け部)やブレスレットのリンクが変形する恐れがあります。こうした損傷は見た目の劣化だけでなく、時計の機能面に影響を及ぼすこともあります。

さらに、金は熱伝導率が高いため、夏場の直射日光下では表面温度が上がりやすく、肌に触れる部分が熱を持ちすぎて火傷のリスクにつながることもあります。屋外で長時間着用する際には注意が必要です。

重量感があって疲れやすい
金は比重が高いため、金無垢腕時計はかなりの重量があります。同じサイズのステンレスモデルと比べると、2倍以上重くなることも珍しくありません。この重さは最初こそ高級感として魅力的に感じられますが、長時間の着用では手首に負担がかかります。

重量による快適さの感じ方には個人差があるため、普段軽い時計に慣れている人は、購入前に実際に試着して確かめるのがおすすめです。また、ブレスレットタイプよりも革ストラップのほうが総重量を抑えられる場合もあり、選び方次第で負担を軽減できます。

メンテナンスコストが高い
金無垢腕時計のメンテナンスは、一般的なステンレスモデルに比べて高額になる傾向があります。特に、オーバーホール時の部品交換費用は高くなりやすいです。金製の部品は材料費そのものが高いため、修理代も自然と上がります。

また、金は柔らかい金属のため、ポリッシュ(磨き直し)を繰り返すと徐々に素材が薄くなり、最終的には時計の寿命に影響を与える可能性もあります。

加えて、金無垢モデルは生産数が限られているため、交換部品の確保が難しいケースがあります。特にヴィンテージモデルでは部品がすでに製造されておらず、修理自体が困難になるリスクも考慮しなければなりません。

このような理由から、金無垢腕時計を購入する際には、本体価格だけでなく、将来的なメンテナンスや修理体制まで見据えて検討することが重要です。

カルティエが自身のウォッチメイキングについて伝えるイベントを世界巡回展として開催中。

カルティエ ウォッチ 時を超える」は、カルティエ・ウォッチメイキングにおいて重要な4つのビジョンについて体験できるというもの。
それは、「パイオニア精神」「フォルム」「デザイン」「美を支える技術」であり、4つに区切られたそれぞれのスペースで各ビジョンにまつわる理解を深めることが可能だ。
すでに予約がスタートしている本イベントは、完全予約制であるためゆとりのある空間で心ゆくまでカルティエ ウォッチの世界に浸ることができる。
カルティエ・ウォッチメイキングを4つのスペースで堪能
先述した4つのビジョンに対応したスペースは、まず最初にムービーエリアから始まる。カルティエ ウォッチのフォルムを学べるこのムービーは、ベルエポックのパリからスタートし、タイムトラベルするかのようにカルティエというメゾンの黎明期を垣間見ることができる。その次のエリアでは、カルティエが生み出してきた数々のシェイプを通して歴史も学べるという。
続く3つめのエリアでは、カルティエの代表的なアイコンウォッチが文化としてのデザインを語る。こうして様々なシェイプやデザイン、哲学を知ったのちに、それを可能にするサヴォアフェール(職人技)について体感できるエリアが最後に待っている。
僕が過去に書いたこの記事でも触れていることだが、カルティエのウォッチメイキングとはデザインやシェイプがまず先にあり、それを実現するために時計製造やサヴォアフェールの技術が高められたという背景がある。どこよりもウォッチメーカーでありながら、そのアプローチは真逆であるという唯一無二のメゾンがカルティエなのだ。その一端を体感できる本イベントは僕も何度か足を運んでしまうかもしれない。皆さんの枠を圧迫しないように気をつけるので、会場であったらぜひ気軽にお声がけください。
「TIME UNLIMITED – カルティエ ウォッチ 時を超える」
住所:東京都渋⾕区神宮前6-35-6
最寄駅 – JR⼭⼿線「原宿」駅徒歩2分、東京メトロ千代⽥線・副都⼼線「明治神宮前」駅直結
営業時間:12:00〜20:00(最終⼊場 19:30)
※9⽉21⽇(⽊)の12:00~16:00は貸し切りのためクローズ
⼊場料:無料(予約制)
※ご⼊場にはカルティエLINE公式アカウントより事前予約が必要。

フルース オートマティック ネッシーパールダイバー リミテッド エディション”が登場する。

SPINNAKER(スピニカー)
Fleuss Automatic Nessie Pearl Diver Limited Edition(フルース オートマティック ネッシーパールダイバー リミテッド エディション)
本作は、2024年に話題を呼んだ第1弾のアップデードモデル。伝説の未確認生物ネッシーをテーマにした幻想的な一本。ベースモデルの“フルース”コレクションは、19世紀に人類が海へ進出した時代のダイビング機器から着想を得たシリーズとなる。

文字盤には天然のマザー・オブ・パールを全面に使用。光の角度によって虹色に輝く湖面を表現する。

5時位置のインダイヤルには、長い首を持つネッシーのシルエットを描いたディスクを配し、これが60秒で1回転。まるで、ネス湖の中をゆったりと泳ぐように動くネッシーを楽しめる。さらに、12時位置の外周には、ネッシーが棲息しているとされる場所北緯57度18分と西経4度27分の文字を刻む。

SPINNAKER(スピニカー) Fleuss Automatic Nessie Pearl Diver Limited Edition(フルース オートマティック ネッシーパールダイバー リミテッド エディション)

暗い場所でも時刻を確認できるよう、針とインデックスにはスイス製の高輝度蓄光塗料を採用。針の裏面にも塗料を施し、反射によってマザー・オブ・パールのダイヤルが淡く光る。さらにベゼルやネッシーのシルエットにも控えめな蓄光を施し、夜の湖に浮かぶような幻想的な光景を演出する。

そして、裏ブタはシースルー仕様で、日本製ムーヴメントキャリバーのMIYOTA 8245とそのローターに刻印されたネッシーの姿を見ることができる。ローターが回転するたびに、ケース内を泳ぐように動く姿もポイントだ。

SPINNAKER(スピニカー) Fleuss Automatic Nessie Pearl Diver Limited Edition(フルース オートマティック ネッシーパールダイバー リミテッド エディション)

収納ボックスには、ネッシーを捉えた伝説的な写真を描く。さらに、照射することで暗闇の中で光るネッシーを見られるUVライトも付属する。なお、販売価格は7万7000円。世界限定650本となる。

腕時計の選び方|自分にぴったりの1本を見つけるコツを紹介

腕時計は単なる時刻確認のツールを超えて、ファッションアイテムとしても大切な役割を果たします。しかし、数多くのブランドやモデルが存在する中で、どの腕時計を選べばよいか迷ってしまう人も多いでしょう。

この記事では、腕時計選びで重要となるポイントを詳しく解説します。使用シーンや価格帯、ケースサイズから素材選びまで、具体的な選び方のコツをお伝えするので、自分に最適な1本を見つける参考にしてください。

腕時計選びのポイント

腕時計を選ぶ際は、以下の7つのポイントを考慮することが大切です。

使用シーン
価格帯・ブランド
ケースサイズ・手首サイズ
重さ
ベルトの素材
ムーブメント
デザイン・機能
上記の7つの要素は相互に関連しており、1つだけを重視するのではなく、バランスよく検討することが満足度の高い腕時計選びにつながります。特に初めて腕時計を購入する場合は、どのような場面で着用するかを明確にしてから、他の要素を決めていくとスムーズに選択できるでしょう。

使用シーン
腕時計は、使用シーンによって適切なスタイルが大きく変わります。特に以下の4つのシーンに分けて考えるとよいでしょう。

ビジネス
フォーマル
カジュアル
スポーツ・アウトドア
ビジネス
ビジネスシーンでは、信頼感と品格を演出できる腕時計が求められます。ベルト素材は革やステンレスを選び、文字盤カラーは白、黒、ネイビーなどの落ち着いた色合いが適しています。ケースサイズは中程度から小さめを選ぶことで、スーツの袖口から上品に覗かせることができます。

フォーマル
フォーマルな場面では、よりエレガントさが重要になります。黒い革ベルトが推奨され、文字盤は白や黒といったシンプルなカラーを選びましょう。ケースは小さめで薄型のものが、ドレスコードにも適しています。

カジュアル
カジュアルシーンでは、自由度が高くなります。ナイロンやラバー、革など、さまざまな素材のベルトが選択でき、文字盤カラーやケースサイズも個人の好みに合わせて自由に選べます。

スポーツ・アウトドア
スポーツやアウトドアでは、機能性と耐久性が最優先です。ラバーや樹脂製のベルトは汗や水に強く、黒やカラフルな文字盤でも問題ありません。大きめのケースサイズでも機能性を重視した選択として適切です。

価格帯・ブランド

腕時計の価格帯は選択肢の幅を決める重要な要素です。予算に応じてアクセスできるブランドやモデルが変わってきます。

10万円前後
10万円前後の価格帯では、品質と手頃さのバランスが取れたブランドが豊富に揃っています。

ハミルトン
カシオ
シチズン
セイコー
グッチ
ガガミラノ
ティファニー
ハミルトンは1892年創業のアメリカ発祥ブランドで、クラシックなデザインと確かな品質で人気です。カシオやシチズン、セイコーは日本が誇る時計メーカーで、技術力の高さと信頼性で世界的に評価されています。

また、グッチやガガミラノ、ティファニーなどのファッションブランドからも、個性的なデザインの腕時計が展開されています。

10万〜30万円
約10万円から30万円の価格帯は、スタンダードから中堅クラスの腕時計が選択できます。

タグホイヤー
グランドセイコー
カルティエ
ブルガリ
シャネル
タグホイヤーはモータースポーツとの関連が深く、精密なクロノグラフで知られています。グランドセイコーは日本の最高級時計ブランドとして、極めて高い精度と美しい仕上げが特徴です。カルティエやブルガリ、シャネルなどの高級ブランドからも、エレガントで洗練されたモデルが展開されています。

30万〜80万円
約30万円から80万円の価格帯では、世界的に名高い高級時計ブランドが選択できます。

オメガ
IWC
ゼニス
フランクミュラー
ブライトリング
オメガは月面着陸で有名なスピードマスターやシーマスターで知られ、IWCはドイツ系スイスブランドとして高い技術力を誇ります。ゼニスやフランクミュラー、ブライトリングも、それぞれ独自の技術や美学で多くの愛好家に支持されています。

80万〜150万円
約80万円から150万円の価格帯は、真の高級時計の領域です。

ロレックス
パネライ
ブレゲ
ウブロ
ロジェ・デュブイ
ロレックスは圧倒的な知名度とステータス性を持ちます。パネライはイタリア海軍との歴史を持つユニークなデザインで人気です。ブレゲやウブロ、ロジェ・デュブイも、それぞれ独自の技術と芸術性で世界中で愛されています。

150万円以上
約150万円以上の価格帯は、世界最高峰の時計ブランドが揃います。

オーデマピゲ
ヴァシュロン・コンスタンタン
リシャール・ミル
オーデマピゲやヴァシュロン・コンスタンタン、リシャール・ミルは、時計製造の最高技術と芸術性を追求したブランドで、真の時計好きから愛され続けています。

ケースサイズ・手首サイズ
腕時計のケースサイズ選びは、見た目のバランスと装着感に大きく影響します。手首のサイズに対して適切なケースサイズを選ぶことが重要です。

メンズ
メンズ腕時計では、一般的に以下のようにサイズが分類されます。

35mm以下:小さめ
36〜40mm:普通
41mm以上:大きめ
日本人男性の手首周りは150〜200mmほどが一般的で、腕時計のケースが実際に乗る「上から見た手首幅」は50〜70mm程度です。この手首幅に対して、バランスよく見えるケースサイズは6〜7割程度とされています。

具体的には、手首幅が50mmの人なら35mmまでのケースサイズ、60mmの方なら42mmまでのケースサイズがちょうどよい大きさに見えます。これより小さすぎると貧弱な印象を与え、大きすぎると重厚感が強すぎて不自然な印象になってしまいます。

ビジネスシーンでは38〜40mm程度、カジュアルシーンでは40〜42mm程度が人気のサイズ帯となっています。ケースサイズを選ぶ際は、実際に試着して手首とのバランスを確認することをおすすめします。

レディース
レディース腕時計は、メンズ用と比較してより繊細でエレガントなサイズ感が求められます。

19mm以下:小さめ
20〜30mm:普通
31mm以上:大きめ
女性の手首周りは男性と比較すると細めで、130〜150mm程度が一般的です。上から見た手首幅も40〜50mmほどとなるため、腕時計のケースサイズは26mmから35mmくらいが最適とされています。実際に、各ブランドのレディース向けモデルもこの範囲のケースサイズが主流となっています。

ビジネスシーンでは24〜28mm程度の控えめなサイズ、パーティーなどのフォーマルシーンでは22〜26mm程度の小ぶりでエレガントなサイズ、カジュアルシーンでは28〜32mm程度のやや大きめのサイズが人気です。

また、ブレスレットタイプの腕時計を選ぶ際は、他のアクセサリーとのバランスも考慮すると、より洗練されたコーディネートが楽しめます。

関連記事:自分に合う腕時計のサイズは?大きさに影響を与える要素や手首の測り方

重さ

腕時計の重さは、装着感に直結する重要な要素です。軽すぎると存在感に欠け、重すぎると疲労感を感じてしまいます。

メンズ
メンズ用腕時計の重さは、使用する素材やケースサイズによって大きく変わります。一般的な重さの目安は以下です。

80g以下:軽い
81〜116g:やや軽い
117〜152g:普通
153〜188g:やや重い
189〜224g:重い
軽い腕時計(116g以下)は、長時間着用しても疲れにくく、日常使いに適しています。チタン製のケースやナイロンベルトの組み合わせなどで実現できます。一方で、軽すぎると高級感に欠ける場合もあるため、バランスが重要です。

普通の重さ(117〜152g程度)の腕時計は、多くの人にとって最も違和感なく着用できる範囲です。ステンレス製のケースに革ベルトやステンレスブレスレットを組み合わせた一般的な腕時計がこの重量帯に入ります。

重い腕時計(189g以上)は存在感があり、高級感を演出できますが、長時間の着用では疲労感を感じる場合があります。金やプラチナなどの貴金属を使用した高級時計や、大型のケースを持つスポーツウォッチがこの重量帯になることが多いです。

日常的に着用する場合は、実際に店頭で試着して重さに慣れるかどうか確認することをおすすめします。

レディース
レディース用腕時計は、メンズ用と比較して軽量に作られているのが一般的です。重さの目安は以下です。

30g以下:軽い
31〜48g:やや軽い
49〜66g:普通
67〜84g:やや重い
85〜102g:重い
軽い腕時計(30g以下)は、小ぶりなケースに革ベルトを組み合わせたものが多く、長時間着用しても疲れにくいのが特徴です。ビジネスシーンでの長時間着用や、アクセサリー感覚で楽しみたい人に適しています。

普通の重さ(49〜66g程度)の腕時計は、女性にとって最もバランスの取れた重量帯です。ステンレス製のケースとブレスレット、または中型のケースに革ベルトを組み合わせたモデルがこの範囲に入ります。適度な重量感があることで高級感も感じられ、多くのシーンで活用できます。

重い腕時計(85g以上)は、大きめのケースやゴールドなどの重い素材を使用したモデルに見られます。存在感のあるアクセサリーとして楽しめますが、日常使いには向かない場合もあります。

ベルトの素材
腕時計のベルト素材は、見た目の印象だけでなく、装着感や耐久性にも大きく影響します。それぞれの素材の特徴を理解して選ぶことが大切です。

ブルガリ セルペンティのスタイリング 最も美しい、4つのスタイルを紹介。

スタイルエディターのマライカ・クロフォードが愛用の腕時計をより最高の状態にするための方法を紹介するHow To Wear Itへようこそ。このセクションではスタイリングのコツから現代におけるファッションの考察、歴史的な背景、ときには英国流の皮肉も織り交ぜて、その魅力をお伝えしていこう。

セルペンティに愛情を捧げている。それを考えるたびに、無条件の賞賛と目がくらむようなヒステリックな感覚に見舞われる。当然、最高で神聖な装飾品は、本能的な独特のよろこびを与えてくれる。個人的な満足度を求めないなら、なぜわざわざジュエリーや時計を身につける必要があるのだろうか? 私は指や手首に嵌められた、滑らかで光沢のある金のジュエリーを眺め、それぞれのアイテムが光を受け、身につけているものの色や質感が生み出すコントラストを見るのが好きだ。

私は機能的な服装ではなく、自身の気分を上げるために服を着ている。そしてセルペンティは、私をとてもいい気分にさせてくれる。

ファッションは今や民主的な領域である。以前はルールによって決められた制度だったが、若者と黒人文化が人々の着るものに大きな影響を及ぼし始めた、60年代後半のユースクエイク(若者たちの行動が社会や文化を動かす社会的変化)でそれは崩れた。もちろん、個々人は常にファッショナブルだったが、社会の要求やシーンに応じた服装をしていた。それが70年代に入るとファッションは方向を変え、上流階級が定めた服装の規範を放棄。ダイヤルもこれに伴い、いままで見られなかった自由なスタイルへとシフトしていった。

今日、私たちは快適さ、機能性、そして性的魅力のために、個々で選択をして服を着ている。一部の人にとってスタイリングは、個性を表現する方法となっているが、ほとんどの人にとっては常に従う方法であり続けているだろう。基本的には誰もがほかの人と同じように見られたいと思っているが、それについてはまた別の機会に話そう。なぜなら私のHow To Wear Itファンタジーの世界では、みんながよろこびを自由に表現するために服を着ているからだ。

セルペンティは私を自由な気持ちにさせてくれる。時計的な意味合いの重荷(そうだな、ラグからラグまでとかマイクロアジャスト機能とか)を背負うことなく身につけられるのだ。私は政治的には中立だと考えている。それを着用することで注目を集めるが、それは常に正しい理由と最高の賛辞のためである。直径やジェンダー政治、さらに悪いことに機械的な完璧さについて、議論を巻き起こすことはない。

ブルガリ セルペンティを身につけた女性
女性向け時計市場に伴う、創造性の欠如について考えると、私は多くの時間を憤りの渦のなかで過ごしている。実際のところ、女性が何を身につけたいのか、どのようにして製品を売り出す必要があるのか、真剣に理解しようとしてつくられた女性向けの時計はほとんどないのだ。だから自分が持っていた、時計学的な知識のかけらが突如として脳から流れ出たとしても、それでもなお魅力を感じるとわかっている数少ないモデルに引き寄せられてしまう。そのほうが簡単だからだ。私は本能ではなく直感で選んでいるのであって、傲慢なマニアによるニセモノの時計学を誇示しているわけではない。

セルペンティは基本的にジュエリーなので、自身のパーソナルスタイルに合っていると思う。アッパー・イースト・サイドやヨーロッパのさまざまな都市(いろんなところ)で、数人のスタイリッシュな女性がこれを着用しているのを見たことがある。それを見つけるといつもワクワクする。ベストな目撃例は、パリッとした白いシャツの袖口の下から、時計が控えめな輝きを放ったりのぞいたりすることだ。あるいは(まっさらな肌の)ブロンズ色の腕にセルペンティを巻き付けているのを見るのも好きだ。その人間工学に基づいた設計により着用者の腕と一体化しているが、彼女(セルペンティ)の重なったバングル、完璧なまでにくたっとしたスラウチーバッグ、ダメージ加工されたデニムによちカモフラージュされるも、彫刻のようなユニットとして際立っている。それがクールに見えるのは、カジュアルながら考え抜かれた、彼女が自分に合うと思った方法でスタイリングしたからである。

このゲームの目的は、洋服、アクセサリー、時計を手に取り、それらを自分だけのサルトリア(仕立て)コードへと組み込むことである。既成概念にうまく溶け込ませることで、自分だけのスタイルへと変身できるのだ。

セルペンティはジュエリーであり、またデザインの一部であり、身につけられる彫刻でもある。事実セルペンティウォッチの歴史は1940年代後半、ブルガリで様式化されたトゥボガスウォッチまで遡る。トゥボガスはブランドにとって非常に重要なデザインコードであり、イタリアのインダストリアルルーツの一部だ。“ガス管を高級品に変えられるのはブルガリだけです”と、ブルガウォッチのクリエイティブ・ディレクターであるファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)氏は言う。“私たちのインダストリアルデザインのルーツの一部なのです。イタリア流に言うと、機能に従った形です”。今年の初め、ボナマッサ・スティリアーニ氏は私にそう語った。

ミッドセンチュリーなセルペンティは、シークレットウォッチとするために、ヘビの頭を蝶番で取り付けたより自然主義的なものだった。これらの初期のセルペンティの多くは、しばしば本物のヘビ皮革の色、模様を真似たエナメル細工で作られていた。セルペンティはさまざまな紆余曲折を経て、多様な金属、サイズ、さらには複雑機構(小さいトゥールビヨンを搭載していたこともある!)を持つ、複数のバリエーションへと姿を変えていった。

私は最近、ニューヨークで開催されたブルガリのセルペンティ 75周年展を訪れた。そこには、神秘的なローマの骨とう品棚やブルガリの秘密の金庫から取り出されたお守りのように、何十年分ものセルペンティが終結していた。宝石で覆われた、光沢のある金色の彼らは、台座の上でとぐろを巻いて休み、私をじっと見つめていた。

幸運なことに、私は関係者たちを説得して、このHow To Wear Itセクションのためにいくつかのアーカイブを貸してもらった。エナメルに塗られたゴールドとペアシェイプのダイヤモンドに臆することなく酔いしれ、私が思う完璧なレディスウォッチを堂々と楽しむときが来た。

ルック1: 恥じない90年代ノスタルジー
ブルガリ セルペンティを身につけた女性
ジャケット/ヴィンテージ、タンクトップ/スタイリスト私物、パンツ/バレンシアガ、シューズ/セリーヌ。

バレンシアガのデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)、グレッグ・アラキ(Greg Araki)監督の『ドゥーム・ジェネレーション(原題:The Doom Generation)』で主役を務めたローズ・マッゴーワン(Rose McGowan)、マーティンローズのトリクルダウン理論(富裕層が富むと経済が回り、低所得者を含む広い層にもその恩恵が及ぶ経済理論)に基づいたモトクロスは、恥じない90年代ノスタルジーの衣装だ。ファッションの回想へのこだわりは、ときに表面的なものに感じられることもある。しかしジェラルド・ジェンタや1970年代のファンボーイ(マニア) / 不健康な熱狂クラブなどは似たり寄ったりなコンセプトだ!

この服装は、ダイヤモンドを身につけるのも好きな現代ファッションの信奉者のためのものである(基本的にこの時計を買う余裕があるかどうかを見極める方法である)。ハイジュエリーウォッチを、普段使いのパンテールやレベルソと同じように扱ってみたらどうだろう? それはロジックの究極の逆転である。いわば逆さまなのだ。理論上は意味をなさないが、効果はある。

いい心構えをしていれば、ベビーブルーのバイカージャケットに、1968年製のルビー入りプラチナ&イエローゴールドのセルペンティをつけることができる。人によっては大胆すぎると思うかもしれないが、私は遊び心があると思う。ジーンズに白いTシャツ、そして高級時計の組み合わせという単なるステップアップであり、同じ対照的なコンセプトなのだ。

このキャラクターは、雑誌『Dutch』や『The Face』のバックナンバーを何度も読み返し、難解なファッションの参考資料の知識を蓄えていった歳月へのオマージュだ。これらのページは、ユースカルチャーがデジタルではなく有形であった時代を垣間見ることができた。しかしそれは過去と未来のどちらにも縛られることなく、両者のバランスを見つけることに尽きる。セルペンティも過去の“遺物”だが、アップデートが施され現代にも合っている。ただ最も重要なのは、これがクラシックであり続けているということだ。