プラダの奇妙なニット、モンクレールのダウンジャケット、(また)タトラスのジャージ

プラダの奇妙なニット、モンクレールのダウンジャケット、(また)タトラスのジャージ

ブランド コピー| ボクは異なる要素が組み合わせられた衣類が大好きだ |

そして、基本的には繊細な生地やデザインが大好きだ
さて、最近買ったもの3連発。

これまではコロナ禍もあってあまり出かけることがなく、さほど衣類を購入していなかったのですが、最近はチョコチョコと出かける機会が増えてきて、かつこれからも増えてくるであろうということでいくつかの購入に至っています。

まずは「プラダのニット(セーター)」ですが、見ての通りちょっと奇っ怪なデザインを持っていて、ボディがニット、そして袖がプラダのバッグみたいなナイロン素材。

おまけに肩からはなにか毛が生えている、という珍妙なデザインです。

ボクは異なる要素の組み合わせが大好きだ
なお、ぼくはアパレルに関わらず「異なる要素の組み合わせ」が大好きで(意識しているわけではなく、結果的にそうなってしまっている)、異なる色、異なる素材、異なる仕上げといった視覚的な要素にとどまらず、「異なる用途」「異なるコンセプト」といった、本来交わるはずのないものが交差することによって生まれるハーモニーが大好きなわけですね(ぼく自身が矛盾を抱えている人間だからかもしれない)。

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それはさておきですが、ボディ部はこういったざっくりしたニット。

ちなみにぼくがニットを購入するのは非常に稀で、その理由は「肌に当たるとチクチクするから」。

くわえてシャープな素材や質感を好むということもあり、それとは対局に位置するニットの雰囲気があまり好きではない(とくにモヘアとか)わけですね。

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ただ、この製品についてはこれまでの禁を破っての購入となり、それもひとえにこの「特殊なデザイン」にあり、異素材の組み合わせに惹かれたということになります。

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肩部分はこんな感じで人毛のような毛が取り付けられています。

非常に独特なデザインで、そのために一着一着がハンドメイドとなるそうですが、その奇抜さゆえ興味を示す客は少なく、しかしぼくの場合は「店頭で見かけて即買い」。

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アパレルに限らず、このような個性的な製品は好き嫌いが分かれ、しかしそれを気に入った人は金額問わず購入することが多いといい、今回の購入はその典型的事例かもしれません(自動車についても、個性的なボディカラーの個体をショールームに置いていると、フラっとやってきた人がイキナリ購入することがあるという)。

フェンディ グラフィー スモール ホーボーバッグ FD-040
商品詳細: カーフレザー100%、内側:コットン63%、ポリエステル34%、アクリル3%
サイズ:
高さ: 24.5 cm
奥行き: 10 cm
長さ: 29 cm
重さ: 0.7 kg

ちなみにぼくはプラダについてさほど思い入れがあるわけではなく、「プラダだから」というよりは、「このデザインだから」購入した、ということになります。

よって、たまたま時間つぶしにプラダのショップに入らなかったら、そしてたまたまこの製品を目にしなかったら購入していなかったということになり、これもまた「出会い」なのでしょうね。

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参考までにですが、数年前に購入した「コムデギャルソンとノースフェイス」のコラボ製品も同様で、こちらは「スウェットパーカー(綿)に、ノースフェイスのバッグ(ラミネートポリエステル)を加工して”袖”としたもの。

そういえば、コムデギャルソン、とくに一時期のガンリュウは「異素材や異なるエレメントの組み合わせ」が多かったように思います(その時期はけっこう買ってた)。

モンクレールスーパーコピー レディースGAILLARDIAダウンジャケット moncler_s40
2017/18秋冬新作☆MONCLER
【ブランド】モンクレール MONCLER
【タ イ プ】新品 レディース
【サ イ ズ】s(0)/M(1)/L(2)/XL(3)/XXL(4)
【カ ラ ー】写真通り
■付属品:モンクレールタグ、三角タグ、予備ボタン

モンクレールのダウンジャケット
そしてもうひとつはモンクレールのダウンジャケット。

ぼくは暑がりでもあり、ダウンジャケットを着ることはほとんどない(ただし体温の調節をしやすいダウンベストは大好きだ)のですが、この冬にはちょっと寒い地方に行く予定があり、そこで今まで持っていなかった「袖付きの」ダウンジャケットを購入。

ちなみにぼくはモンクレールに対してあまりいい印象を持っていなくて、ただし正確に言うとモンクレールというよりはモンクレールの顧客に対してと言ったほうがいいかもしれません。

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早い話が「アルファードに乗っている人」や「ウブロの腕時計を身に着けている人」と同じような印象を持っていて、自分自身もそう見られたくはないということですが、製品としては非常に優れていて(保温性についてはタトラスの比ではない。設計思想の違いもあるけれど)、かつリセールに優れることからの選択です。

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カナダグース、ノースフェイスといったアウトドアブランドのダウンジャケットの購入も考えたものの、それらは(耐久性を重視しているため)生地がヘビーデューティーすぎると考え、今回は見送ることとなっています。

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そしてこの製品の記事は非常に柔らかくて肌触りがよく、そして一部にはぼくの大好きな「異素材」の組み合わせ。

全体的にはマットな質感を持ち、しかしこのフレンチトリコロールっぽい部分は光沢のある素材です。

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タトラスのジャージ(パンツ)
そして最後はタトラスのジャージ、GEINE(ゲイネ)。※タトラスの製品のほとんどには名称が与えられている

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生地にはナイロン88%、ポリウレタン12%の混紡を採用し、テレっとしたナイロンパンツ、しかしマットな風合いをもってストレッチが効いているという製品で、けっこうタイトな着心地です。

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ぼくは単にペロンとした衣類はあまり好きではなく、しかしこの製品は立体裁断であったり、アクセントとしてジッパーを使用しており、そのあたりは「表情」があてなかなかに個性的。

ポケットにはジッパーが付いていて、基本的にバッグを持たずにポケットにモノを入れることが多いぼくにとってはありがたい製品です(ジッパーが付いていると、知らない間にポケットからモノが落ちたり、スリ被害の心配が少なくなる)。

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生地が薄いので製品自体が軽く、そしてシワになりにくく、ジャケットを羽織ればそれなりに「ちゃんと」見えるので、旅行に向いているかもしれません。

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ちなみにタトラスは比較的タイト、そして動きやすく、軽量そして価格がそこまで効果ではないということから、けっこうぼくのお気に入りです。

世界有数のハイパーカーコレクターはこんな腕時計コレクションを持っていた!

世界有数のハイパーカーコレクターはこんな腕時計コレクションを持っていた!やっぱりロレックスとパテックフィリップ コピーは外せない!

| 腕時計には興味がなさそうだったが、意外に本数を持っていた |

もしかすると、これから腕時計方面の動画が増えてくるかも
さて、クルマ好きに多いと言われる「腕時計コレクター」。

ぼくは縁あって腕時計コレクターの集まりにときどき(というか稀に)顔を出すのですが、その場でよく聞かれるのが「クルマは何に乗ってるんですか?」ということ。

ぼくは一般にクルマ好きであることを隠して生活しており、多くの場合はクルマを連想させるようなモノを持たないようにしているのですが、そういった状況においてイキナリ「どんなクルマに乗っているんですか」と聞かれるとちょっと驚いたりするわけですね。

クルマに関する話はしないようにしているのに、なぜ気づかれたんだろうなと思い「なぜクルマのことを聞くんです?」と逆に聞いてみると、多くの場合は「腕時計好きにはクルマ好きが多いので、こういった個性的な腕時計を持っている人がどういったクルマに乗っているのかが気になったので」と返されたりします。

それはともかくとしてですが、世界有数のスーパーカー/ハイパーカーコレクターとして知られるマニー・コシュビン氏が(おそらくはじめて)腕時計に関する動画を公開していて、ここでその内容を紹介したいと思います。

やはり何らかの「記念」で腕時計を購入することが多いようだ
まずは20年くらい前、マニー・コシュビン氏がビジネスをはじめたときに購入したというレイモンド・ウェイル。

箱がボロボロなのですが、同氏はこういった「記念の品」を大事にする人のようで、プライスタグ(当時1450ドル)とともに大切に仕舞ってあるようですね。

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詳細:
1.時計のサイズは45mmです。
少しカーブしたクッション型のケースは、手に上品にフィットします。
ケースは内外8つのパーツを一体化し、継ぎ目のない精度で仕上げています。
本格的な1対1の開きに合わせて、すべてのデータをカスタムメイドしています。
市場で唯一、本物に匹敵する最高レベルを謳うことのできるクローンです。
2.黒文字盤は純正品と同色で、控えめな抑制効果があり、メジャーブランドの風格を感じさせます。
3.文字盤のデジタルスケールは一つ一つ異なるため、すべてのスケールを個別に成形し、カスタマイズする必要があり、開発に時間と手間がかかる。[ストラップバックル】二層ストラップ構造同期本格的な、表は人工繊維で、裏は天然ゴム、冬の暖かさと夏の涼しさを着用するのに快適、優れた快適さです。 FMクラシック折りたたみクラスプ付き。 完全に普遍的なオリジナルすることができます。ムーブメント】2824ムーブメントは安定した、正確な、非常に低い復帰率を持っています。ABS工場は、職人技の傑作です。
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そして2つ目はカルティエ・ロードスター・クロノグラフ。

ちょっと前にカルティエが販売していたもので、今は絶版となっていますが、結構高い人気を誇っており、中古市場でもそれなりの値を付けることに。

ぼくがときどき「中古で買おうか」と考えつつ、なかなか手を出せない一本でもありますね(カルティエの時計は手堅い中古相場を維持しているので、中古で購入し、その後売却してもあまり損失が出ない)。

ちなみにマニー・コシュビン氏は「最初に不動産を転売した時」にこの腕時計を購入したとのことで、やはり記憶に残る一本なのだそう。

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次はブルガリ・ディアゴノ。

ブルガリは新品で購入して売却すると極端に値下がりしますが、中古で安いところを拾っても「まだ売却時に価格が下る」という危険な腕時計。

マニー・コシュビン氏も「現在のこの腕時計の相場を見てショックを受けた・・・」と語っています。※安価に見栄をはることができる腕時計としては悪くない

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突如「カネまわり」が良くなった時期も
そして次はカルティエ・サントスの「ダイヤ入り」。

イキナリ価格帯が上昇していますが、それだけこの時期に「儲けた」のでしょうね。

次はフェラーリとパネライとのコラボウォッチ。

当時からさほどフェラーリは興味がなく(今でもあれだけのスーパーカー、ハイパーカーに囲まれつつ、フェラーリは所有していないようだ)、この腕時計についてはちょっとした機会があって購入しただけであり、購入後「一度も身につけていない」のだそう。

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ちなみにフェラーリはパネライとのパートナシップを解除した後、ウブロと提携(最近だとリシャール・ミルとパートナー契約を締結)していますね。

参考までに、この「パネライXフェラーリ」の中古相場は高くなく、しかし長期的には値上がりすると見られていて、「いい投資」だと見るウォッチマニアも多いようです。

6本目の腕時計はオーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフ(42ミリ)。

1本目のオーデマピゲだそうですが、同氏がSNS等を始めた際、頻繁に登場していた腕時計です。

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そしてこちらは7本目にして「2本目の」オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノグラフ。

いつも同氏が身につけているものですね。

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8本目はパテックフィリップ・ノーチラス。

こちらは奥さんからのプレゼントなのだそう。

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9本目は「最近買った」というスカイドゥエラー(ローズゴールドにチョコレートダイヤル)。

ちなみに同氏が最初に購入したロレックスはデイトナだったそうですが、数年前に「強盗に奪われた」とのことで、現在欧米ではこの”腕時計強盗”がけっこうな問題となっているようですね(盗みやすく換金しやすいので、高級腕時計は強盗にとって格好の標的となっている)。

どうやら大富豪が腕時計に興味を持ったようだ
なお、同氏は根っからの商売人であり、難民としてアメリカにやってきた後にスーパーのモップがけやカート集め(時給3ドル)からはじまり、すぐに「家を個別訪問してピーナッツを売り歩く」というビジネスをスタート。

そしてその後は(当時まだ安かった)不動産に手を出して今日にいたる富を築いていますが、今回の腕時計に関する動画においても「投資」という言葉が幾度となく登場していて、どうやらこれまであまり関心がなかった腕時計に対して(相場を調べることで)にわかに興味が出てきた模様。

パテックフィリップ コピーよって、もしかしたら、その財力にモノを言わせ、今後はスーパーカー/ハイパーカーに加え、腕時計についてもコレクションを始めることになるのかもしれません。

エルメスらしい「世界の時間」を持つ新作ウォッチ「アルソー ル タン ヴォヤジャー」

エルメス時計コピーらしい「世界の時間」を持つ新作ウォッチ「アルソー ル タン ヴォヤジャー」

“乗馬の世界地図”の上をディスクが移動し、想像の世界を巡る旅へ誘う
HERMÈS(エルメス)から新作「アルソー ル タン ヴォヤジャー」3モデルが発売開始。想像上の世界地図が描かれ、都市から都市へとタイムゾーンを日々越えて旅をするように、世界24都市のタイムゾーンを表示します。

エルメスの名作シルクスカーフ=カレの図案がベース
エルメス専属デザイナーのアンリ・ドリニーが1978年にデザインしたメゾンのアイコン腕時計「アルソー」から、エルメスならではの旅心を喚起するような新スタイル「アルソー ル タン ヴォヤジャー」がデビュー。

エルメス「アルソー ル タン ヴォヤジャー(黒の文字盤モデル)」411万4000円(ケース:ラウンド型、直径41mm)
「アルソー ル タン ヴォヤジャー」は、ジェローム・コリヤールがデザインしたシルクのカレ「乗馬の世界地図」の幻想的な地図上を、衛星が重力で引かれるようにディスクが回ります。

エルメス「アルソー ル タン ヴォヤジャー(黒の文字盤モデル)」411万4000円(ケース:ラウンド型、直径41mm)
馬とエルメスの絆を象徴するように描かれたデザインは、2016年にパリで開催された国際馬術競技「ソー・エルメス」のために、フランスのグラフィックデザイナーが制作した巨大な地球儀に着想を得ています。

白の文字盤、黒の文字盤、ブルーの文字盤の全3モデル
力強い黒、ディープブルー、白のマザー・オブ・パール――78個のダイヤモンドと海洋部分にマザー・オブ・パールを施した白の文字盤モデル、マットな黒いチタン製ベゼルにプラチナ製ケースの黒の文字盤モデル、ステンレスススティール製ケースとブルーのグラデーション文字盤を組み合わせたモデルがラインナップ。

エルメス「アルソー ル タン ヴォヤジャー(白の文字盤モデル)」392万7000円(ケース:ラウンド型、直径38mm)
エルメス「アルソー ル タン ヴォヤジャー(白の文字盤モデル)」392万7000円(ケース:ラウンド型、直径38mm)
「アルソー ル タン ヴォヤジャー」は、厚さわずか4.4mmのケースに収められた122個の部品からなる独自のモジュールによって時が刻まれていて、このコンプリケーションはエルメスの自動巻きムーブメントH1837に組み込まれています。

エルメス「アルソー ル タン ヴォヤジャー(ブルーの文字盤モデル)」269万5000円(ケース:ラウンド型、直径38mm)
エルメス「アルソー ル タン ヴォヤジャー(ブルーの文字盤モデル)」269万5000円(ケース:ラウンド型、直径38mm)
【問い合わせ】
エルメスジャポン
03-3569-3300
©Joël Von Allmen

【BOVET】RÉCITAL 22 GRAND RÉCITAL 詩的な時計製作物語の第3章

【BOVET】RÉCITAL 22 GRAND RÉCITAL 詩的な時計製作物語の第3章

太陽、地球、月、3つの天体を観察し、人類の生活のペースを設定する詩的な時計製作物語の3部作、ついに完結。

RÉCITAL 22 GRAND RÉCITAL リサイタル22 グランドリサイタル トゥールビヨン。太陽、地球、月、3つの天体を観察し、人類の生活のペースを設定する詩的な時計製作物語の3部作、ついに完結。

RÉCITAL 22 GRAND RÉCITAL
リサイタル22 グランドリサイタル トゥールビヨン。

 ボヴェは2016年、上下の厚みが非対称の形状で意匠登録されたケースに自社製ムーブメントを組み合わせることで、時計デザインに衝撃を与えた「リサイタル 18 シューティングスター トゥールビヨン」を発表し、コレクターたちを感嘆させました。その一年後には、リサイタル18の革新的ケースや独創的な構造、天文学的情報の直感的な表示方法を採り入れた「リサイタル20 アステリウム」を製作し、天体を表現した驚くべき時計を再び世に送り出しました。

 宇宙に際限が無いのと同様に、ボヴェのオーナーであるパスカル・ラフィ氏のイマジネーションは果てしなく広がり、それは最も新しい形として天体3部作に現れています。リサイタル22 グランドリサイタル トゥールビヨンは、2年前にパスカル・ラフィ氏とボヴェの職人によって始まった、詩的な時計製作物語の第3章を形成しています。こうして完結した3部作は、太陽、地球、月という人類の生活のペースを設定する3つの天体を観察するよう、私たちを招きます。

 壮大な天体劇場さながらの今作は、テルリウム・オーラリー、つまり地球を中心とした太陽系儀というコンセプトで表現されています。フライング・トゥールビヨンは太陽を象徴し、そのブリッジは燃えるような太陽光線を彷彿とさせます。印象的な半球状の地球は自らの軸を中心に回転し、24時間サイクルで時間を表示します。さらに球状の月は、実際の朔望周期(29.53日)に沿って地球の周りを回ります。

太陽の輝きを強調させるために、トゥールビヨンのキャリッジは、ムーブメント表面より高い位置に設置されています。トゥールビヨン機構の独創的な構造は、この時計の優れた計時精度を実現する中央の固定部分によって特徴づけられる一方で、無比の透明性も同時に作り出しています。チタニウム製のトゥールビヨン・ブリッジを成す5本のアームは、調速機構を取り囲んでいます。またこの立体的な太陽の描写は、時計の天体的装飾の骨組みとなっているブリッジの5本のアームに施された、職人の手による美しい面取り仕上げを際立たせています。60秒間に一回転するトゥールビヨンは、キャリッジホイールに直接取り付けられた針が20秒分の目盛が刻まれたセクターを運行しながら、秒を表示します。

 リサイタル22では、表面をエングレーブした後にハンドペイントで地図を描いた半球で地球を表現しています。海や山、砂漠、森は、極めて緻密に描かれています。半球状の表面に装飾を施す苦労は、発光性物質をミニアチュールペインティングに採り入れると言う2017年にボヴェが採用を始めた手法を用いることで、より一層増しています。こうすることで、暗所で光を放つように地球はハイライトされ、宇宙から見た実際の地球の姿のようです。職人による作業は細心の注意を払って進められ、複数層連続して透明のラッカーを地球の表面に塗布した後、最後に磨き上げられます。より写実的な描写となるよう、職人は地球の表面に雲や気流も表現しています。ラッカーで作られた厚い層の上からこれらを描くことで、地殻との隔たりが生まれ、まるで雲が空中に浮かんでいるかのような効果が得られます。現実に忠実に、地球は24時間かけて反時計回りに一回転します。半球の裾野部分には24時間表示用の目盛が振られ、トゥールビヨンと半球の間に設置された、ポリッシュ仕上げの立体的なチタニウム製の針が時間を指し示します。

これら半球の製作に注ぎ込まれた職人技と芸術的技能の次元は、60本のみ限定生産されるこの時計の一本一本が、ユニークピースに値することを物語っています。しかしパスカル・ラフィ氏は、コレクターたちにさらなる価値を提供したいと考えました。そこで、彼は半球上の世界地図の方位を時計のオーナーが選択できるようにしたのです。その結果、正午時にオーナーの好みの場所が、地球と太陽を結ぶ軸上に来るようになりました。このようなカスタマイゼーションに対応できるということは、コレクターの特別リクエストを受けてから初めて、タイムピースにムーブメントが組み込まれることを意味します。このカスタマイゼーションは、地球を囲むリングの黒と白の配色によって、世界のどの部分が現在夜間であるかを知ることも可能にしています。時表示のために末広がりになっているこの凸状の円形の表示機構は、それを製造するために不可欠なマイクロメカニクス分野における熟練した技術を体現していると言えます。

 地球の天然衛星である月は、実際の朔望周期と同じ29.53日をかけて、地球の周りを一周する球体で表現されています。地球と同心配置された外側のリング上にも見られる、月と月齢表示を司る高精度機構とは、122年に一度のみ1日分の誤差が生じる機構です。月の球体は、黒と白の2つのパーツに分かれており、白い部分には月の表面の質感を表現したエングレービングが施されています。エングレービングされた半分には発光物質があしらわれ、太陽光が月のどの部分を直接照らしているかが明確にわかるようになっています。このように珍しい組み合わせの表示は、グランドリサイタルのムーブメントが取得している5つの特許の一つとなっています。

この天体劇場にさらなるハーモニーをもたらすために、地球を模して半球を切り取ったような凸状で扇型のレトログラード式分表示とパワーリザーブ表示が、両脇に配置されています。それぞれの表示の中央にセットされたサファイアガラスは、その下部にある機構を拡大して見せることで、ケース内の限られた空間を実際よりも広く感じさせています。

 最後に、トゥールビヨン・キャリッジの左側には丸い開口部があります。それを囲む金属製のベゼルにも拡大ガラスが取り付けられ、ムーブメントの底の方で回転するガラス製ディスク上にプリントされた日付の数字を読み取ることができます。また日付表示窓の内枠には、固形の発光物質を機械で直接加工して作ったリングが配されており、日付表示が強調されています。パワーリザーブ表示機構の歯車も同様の素材で作られ、日付窓との対称性が生み出されています。

 しかしながら、パスカル・ラフィ氏とボヴェの技術部門がこのタイムピース全体に注ぎ込んだ創意工夫を存分に味わうためには、全ての角度からこの時計を観察しなければなりません。時計を裏返してみると、たっぷりとしたサファイアクリスタル越しに、トゥールビヨンの軸を中心としたサーキュラー・コート・ドゥ・ジュネーヴ装飾があしらわれた巨大なブリッジが現れます。そこには、時間や曜日、月、閏年表示、そして日付表示のガラス製ディスクのための様々な開口部が設けられており、日付のディスクはムーブメントの両面で可視化されています。複数に及ぶこれら表示情報の組み合わせは、機械でできた頭脳のように協調しながら機能し、永久カレンダー機構を司っています。ムーブメントの両面に表示情報を分散させるというボヴェの時計職人たちによる巧みな決定は、それぞれの表示や時刻の視認性、そしてすべてのテルリウム機能を最適な精度で実現しています。

 グランドリサイタルのために特別に設計および開発された永久カレンダー機構には、特許取得を果たした両面表示の日付ディスクを含む、溢れんばかりの革新的機能が備わっています。この機構の駆動は、特許取得済みのマイクロメートル単位のラックが組み込まれたレトログラードのメカニズムによるもので、最適な動作と省スペース化の両点で優れています。鉱物結晶素材の慣性と結びつくことで日付ディスクに作用する急加速力および急減速力の存在が、ディスクが逆行する際のエネルギーを消散することのできる調速機構の輪列を開発するきっかけを、時計職人たちに与えました。実用的な複雑機構に価値を強く見出すと同時に、コレクターたちにとっての利便性を第一に考えるパスカル・ラフィ氏は、マニュファクチュールの技術部門に、永久カレンダー全体の調整方法を簡潔にできる構造を設計するよう注文しました。メゾンの技術士たちが打ち出した解決策は特許取得を果たし、言うまでも無く多くのコレクターたちを満足させることでしょう。各表示を個別に調整する従来のコレクターに加え、彼らは上部ラグの間に、時計の持つ機能を一斉に調整することのできるプッシュボタンを設計および開発しました。その結果、例えば時計が6日間止まっている状態だった場合、このプッシュボタンを6回押すだけで、永久カレンダーおよびテルリウム機能を同時に調整することができるようになりました。

 技術的特徴として、472個のコンポーネントで構成されるこの複雑なキャリバーは、シングルバレルながら9日間の動力を確保しています。ロングパワーリザーブのスペシャリストとして名高いボヴェの時計師たちは、キャリバーの動力自立性を向上させたい場合はエネルギーを追加するよりも、節約することの方が重要であることを理解しています。
彼らの成功の秘密は、伝統的な職人技による製造方法を体系的に選択していることでしょう。歯切り工具を用いた歯車や伝統的手法で磨き上げられたピボット、あらゆる部品に施された完璧な仕上げと言った、数多くのディテールが一体となることで、ボヴェのマニュファクチュール・ムーブメントが体現する卓越性の礎を成しています。

 このキャリバーの調速機構には、両面フライング・トゥールビヨンが採用されています。特許を取得しているこの機構は、レバーアームの接着点を大幅に縮小することで巧妙に質量を分配させる構造で、計時性能が向上しています。
緩急針が不在のスプラングテンプと脱進機は、トゥールビヨンの中央の固定部分の両側に別々に配置されるという変則的なレイアウトで、ムーブメントとの接着部分がほぼ見えなくなるため、より高い審美性に貢献しています。一方で、ボヴェの工房内で製造されたヒゲゼンマイを組み込んだ可変慣性テンプは、毎時18,000回振動し、高い精度を確保しています。

 ライティングスロープからデザインの想を得たこの時計のケースは直径46mmで、その形状はムーブメントの構造と密接に関係しています。この独創的なアーキテクチャは、パスカル・ラフィ氏とボヴェの時計職人たちによって考案された、時刻表示の3次元的解釈というコンセプトに新たな境地を開くものです。レッドゴールドまたはプラチナ製ケースで作られるリサイタル22 グランドリサイタルは、ボヴェの慣例に則って、製造されるムーブメントの数に合わせて、限定モデルとして発表されます。つまり、最終的な仕様の如何を問わず、ボヴェの工房から出荷されるグランドリサイタルは60本のみということです。

 パスカル・ラフィ氏が構想する高級機械式時計の基本的価値は、熟練した技術と優れた計時精度、装飾芸術、そして伝統的な製造手法との調和から生まれるカスタマイゼーションと深く結びついています。メゾンによって新たな高みへ引き上げられたこれらの価値は、調和とともにそれぞれが組み合わさり、最も崇高かつ詩的な時の表現をコレクターたちに提供します。その真価はボヴェの天体3部作の作品を通して証明されており、シリーズを完成させる最新作のリサイタル22 グランドリサイタルによって、最高潮に達しています。

Récital 22 Grand Récital
リサイタル22 グランドリサイタル
9デイ フライング・トゥールビヨン
テルリウム・オーラリー、レトログラード式永久カレンダー

技術仕様

Ref: R220001
Ref: R220001

Ref: R220002
Ref: R220002

機能
時(24時間表示)、レトログラード式分表示、両面フライング・トゥールビヨン上の秒表示、高精度ムーンフェイズ表示、レトログラード式の両面日付表示、パワーリザーブ表示、レトログラード式永久カレンダー(裏面)

特許
両面フライング・トゥールビヨン – レトログラード機構に組み込まれたマイクロメートル単位のラック
月の動きに関連する情報の表示機構を備えたムーブメント – 複数のメカニズムを同時に作動させるコントロール機構を備えたムーブメント
ムーブメントの両面において同時に情報を表示するインディケーターを備えたムーブメント

ケース
タイプディミエ
ケース径46.30 mm
厚さ19.60 mm
素材18Kレッドゴールド 又は 950/1000 プラチナ
防水性30 m

ムーブメント
キャリバー17DM03-TEL
巻上機械式手巻き
直径17’’’
直径18,000 振動/時
パワーリザーブ9日間
トゥールビヨン1分間、両面フライング・トゥールビヨン

ストラップ
素材フルグレイン・アリゲーター
バックル18Kレッド 又は ホワイトゴールド

第21回 三越ワールドウォッチフェア
会期:8月15日(水)~8月27日(月)
会場:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
日本橋三越本店 本館7階 催物会場
TEL:03-3241-3311
営業時間:午前10時~午後7時(※最終日は午後6時終了)

【お問い合せ】
BOVET/ボヴェ(DKSH ジャパン)
TEL:03-5441-4515

スチールケース、47mm、パネライの “真骨頂”

スチールケース、47mm、パネライの “真骨頂”

夏になると、パネライの話をしたくなります。 夏場は時計が大きくて目立ちます。

パネライは、この数年で新作の発表が頻繁になり、大きく変化したと感じています。 もちろんこれはパネライだけでなく、いまやほとんどの時計ブランドがそうです。

パネライ 423

だから、今のパネライの勝負の仕方は、以前とは本当に違うとも感じています。 初期のパネライは種類が少なく(当時は自社製ムーブメントがなかった)、「四天王」が人気で、パネライを買う基準は47歳、スチールケース、金針、青針などだったと記憶しています。 今のパネライは、大きいのから小さいのまで、太いのから細いのまで、あらゆる自社製ムーブメントがあり、昔ほど「決まり」や「格言」がないので、自分が気に入ればOKです。

パネライ 423

時計遊びを始めた頃に触れ始めたブランドとして、私も長年にわたってパネライの時計を何本か買ってきました。 長年にわたり、パネライの新作時計の大部分がサイズダウンし始め、44と42が大半を占めているにもかかわらず、である。 しかし、私のパネライに対する審美眼は初期の頃と変わらないので、この423についてお話させてください。

パネライ 424 “カリフォルニアフェイス”

パネライ 423

パネライの47ラージサイズは、カリフォルニア顔の424とこの423の2本を購入しましたが、424はブリッジのないラディオミールケース、423はブリッジのあるルミノアケースです。 認知度という点では、断然ブライドルの方が上です。 ブリッジ付きのルミノールは、初期にはLUMINORとLUMINOR1950という2つのブランチに分かれていましたが(ケースサイドが違うので、深く見れば423はLUMINOR1950)、現在では簡略化のため、そうした微妙な区分はなくなり、まとめてLUMINORと呼ばれるようになったのです。

バブルミラーを採用した「パネライ423」は、クリスタルに球状の凸部を設けています。

47歳と、特大の時計です。 でも本当は、細い人も好きなように着ればいいんです。 47パネライは比較的厚みがあり、特に423はケースだけでなくバブルレンズもあるため、さらに厚みが増しています。 423の特徴であるバブルミラーは、ベゼルから突出した球状のミラーが湾曲しているのが特徴です。 ヴィンテージウォッチに多く見られるバブルレンズ。 バブルミラーを搭載したパネライは、とても歴史的なモデルで美しいです。 また、サイズが大きく厚みがあるため、非常にぶつけやすいので、大きめの腕時計を着用し、十分に注意してください。

ケースとバブルレンズを装着した423は、決して小さな厚みではありません。

かつてパネライで遊んでいた多くの人たちの美意識によれば、423の文字盤は「本物」ではない。 かつて、カリフォルニアフェイスの424、トルピード425、372と同じように、パネライの2本針が最もオーセンティックだという言葉があった。 この議論には真実がある。 ヴィンテージウォッチという観点から見ると、歴史上最も古いパネライは2針時計である。47mmで2針、これはパネライの歴史的モデルの姿に最も近いものである。

文字盤の9時位置にスモールセコンド、4時位置にパワーインジケーターを配した「パネライ423」。

423は、時・分・スモールセコンドに加え、パワーリザーブインジケーターを備えたゴールドの針です。 423は手巻き時計なので、パワーインジケーターがあるのは非常に便利です。 423にはパワーインジケーターがあり、同じマニュアルの前作カリフォルニァ424にはパワーインジケーターがなかったので、とても重宝しています。 また、パネライ423の文字盤は、夜光塗料を文字盤の下に配置したサンドイッチ文字盤で、文字盤のアワーマーカー(数字とバー)はくり抜かれており、くり抜いた部分から放射される夜光塗料の緑の光は夜間に非常に明るく輝きます。 さらに、時計の針、スモールセコンド針、パワーインジケーター針には、すべてグリーンの夜光塗料が塗布されています。

パネライ 423 ダイヤル

423は、パネライが大型モデルに採用しているP3000シリーズの手巻きムーブメント、特にP3002を搭載しています。 ムーブメントはケース全体を埋め尽くすほどの大きさです。毎時21,600振動のP3000シリーズムーブメントは、ダブルバレルで3日間のパワー(72時間)を備えています。 P3002の特徴のひとつに、ゼロ秒ストップ機能があります。 ブリッジガードを開け、リューズを引き出すと、スモールセコンド針が自動的に0位置に戻り、正確な計時を可能にします。 各時計メーカーが製造するムーブメントを含め、一般に市販されているムーブメントには、ストップセコンド機能を搭載しているものは非常に少ない。 従来のムーブメントの中でも、ストップセコンドがゼロに戻るというのは、非常にテクニカルな機能です。

パネライ423は、P3000シリーズ(P3002)の手巻きムーブメントを採用しています。

P3000シリーズのムーブメントは、装飾的なポリッシュという意味では、パネライらしいスタイルで、大きなブリッジと大きなブラシ部分があり、開放感があり、パネライにとてもよく合っていると思います。 下部のブリッジには魚の鱗のような装飾が施されています。 ブリッジは面取り仕上げになっています。 計時に関しては、この423は非常に正確で、誤差は2秒程度です。 私が個人的に購入したパネライは、どれも良い時間を刻んでくれました。 また、現在、パネライのすべての時計は、手巻きから自動巻きまで幅広い自社製ムーブメントを搭載しています。 自動は主にP9000/9010シリーズ、P4000シリーズ、手動は主にP3000シリーズ、P5000シリーズ、P2000シリーズ、P6000シリーズです。 (これらに加え、少数の自動巻きムーブメントはリシュモングループ内で共有されており、一般的には自社生産の一部と考えられています)。

パネライのムーブメントは、ポリッシュ仕上げで装飾が施されており、それ自体が非常にわかりやすい。

パネライのストラップでは、トリック遊びが好きな人が多いんです。 一番印象に残っているのは、LVのバッグを分解して、LVオールドフラワーのストラップを作った時で、一見するとすごくいい感じだったんです。 その後、時計のストラップだけでなく、古いLVのバッグを解体して、携帯電話のケースやペンダント、ヘアカードなどを作っていて、とても興味深かったです。 私は新鮮に見えますが、個人的にはあまり追求せず、元の時計にどんなストラップ、どんなストラップ、普通のテープ、ベルトでもOKでしょう。

パネライ423、ストラップ付きもあり、テープ付きもあり。

パネライ423、公開価格70,300円。パネライ424、425、372これらの手動2針モデルに比べて、公開価格は少し高いです(割引、為替レート、二次市場やその他の要因は、個人の事情を参照してください)。 また、423の方がスモールセコンドやパワー表示、ゼロヨン停止などの機能が追加されており、少し複雑になっていることが主な理由です。 正直なところ、日常的に使う時計としては、おなじみの1359、1312、977、978のように、自動巻きでカレンダー付き、44mmや42mmのPeの方が、国内の選手には適していると思うのです。 423、424など47mmの手巻きモデルは、ヴィンテージパネライの「魅力」がより強く、スチールケースの47は、パネライの歴史的な「素顔」に近いと言えるでしょう。