エルメス「ケープコッド」が変貌!41mmチタンモデルで魅せる「男の遊び心」
公開日:2026年07月22日
「エルメスの時計=女性用?」
そんな固定観念を持っているなら、ぜひこの記事を読んでください。
1991年の誕生以来、「長方形の中に正方形」という独特のデザインと、錨(いかり)の鎖をモチーフにしたサイドバーで知られるエルメス(Hermès)のケープコッド(Cape Cod)。これまでどちらかと言えば、華奢でエレガントな女性用モデルのイメージが強かったシリーズですが、2026年、その常識が覆されます。
エルメスは、ケープコッドに「41mmのチタンモデル」という、これまでにない大胆な新作を投入しました。
なぜ、この時計が「エルメスの転換点」と言われるのか。その魅力と、同時に発表された「ミニウォッチ」の秘密について、詳しく解説します。
常識破りの「41mmチタン」:ケープコッドの新たな顔
今回の新作、ケープコッド・チタン・ウォッチの最大の特徴は、その「素材」と「サイズ」にあります。
シリーズ初のチタン採用: ケース素材には、軽量で耐食性に優れ、アレルギー反応も起きにくいチタンが採用されました。これにより、高級時計でありながら、スポーツウォッチのようなタフさと装着感の軽さを実現しています。
史上最大の41mmケース: 従来のケープコッドは36mm以下のサイズが主流でした。しかし、今回の新作は41mmという大径サイズ。これにより、男性の手首にもしっかりと馴染む、堂々とした存在感を放ちます。
100m防水の実用性: チタンケースと相まって、防水性能も100mを確保。日常生活は 물론、水泳やシュノーケリングなどのマリンスポーツも楽しめる実用性を備えています。
「長方形の中に正方形」:不変のDNA
素材やサイズが変わっても、ケープコッドの魂であるデザインは継承されています。
象徴的なケース形状: 長方形のケースの中に、正方形の文字盤が配置される「長方形の中に正方形」という独特のレイアウト。これは、エルメスのアイコンである「錨の鎖(アンカーチェーン)」を半分にしたようなサイドバーと組み合わさり、一目でエルメスと分かるデザインです。
質感の高い仕上げ: ケースの側面は微粒のサンドブラスト加工、トップはバーティカル・ブラッシュ(垂直方向のヘアライン)加工と、異なる仕上げを組み合わせることで、光の当たり方によって表情が変化する上質な質感を生み出しています。
「方の中に方」の立体文字盤
文字盤のデザインも、今回のモデルではより立体的に進化しています。
ミニッツトラックの排除: 従来のモデルにあった分目盛り(ミニッツトラック)の円を排除し、代わりに「二重の正方形」を配置しました。これにより、「方の中に方」という、ケープコッドのケース形状をオマージュしたデザインになっています。
深みのあるブラック: 文字盤の中央部はサンドブラスト加工、外周部はサテン仕上げとすることで、視覚的な奥行きと立体感を演出。深みのあるブラックカラーが、チタンケースのグレーと絶妙にマッチします。
遊び心あふれるディテール
エルメスらしい「遊び心」は、細部に宿ります。
錨の鎖を模したインデックス: 立体化されたアラビア数字のインデックスは、よく見ると「錨の鎖」の形を模しています。特に数字の「8」の造形は、その特徴が顕著に表れています。
オレンジの秒針がアクセント: 全体がモノトーンで統一された文字盤に、鮮やかなオレンジ色の秒針が配置されています。これが全体にパッと彩りを加え、スポーティーでモダンな印象を与えています。
日付表示のフォント: 6時位置にある日付表示のフォントも、インデックスと同じ書体で統一されており、デザインの完成度の高さが伺えます。
心臓部「H1912」:ヴァシュロン・コンスタンタンの血統
外見だけでなく、中身(ムーブメント)も一流です。
自社製自動巻きキャリバーH1912: 内部には、エルメスが資本参加する高級ムーブメントマニュファクチュール「ヴァシェロン・ファクトール(VMF)」で製造されるCal.H1912を搭載しています。
45時間のパワーリザーブ: 2つのゼンマイ箱(バレル)を搭載し、約45時間の動力蓄積を誇ります。
美しい装飾: 透かし文字盤の裏側には、Hの文字が刻まれたローターや、パール装飾、 Côtes de Genève(ジュネーブ・ストライプ)などの高級時計ならではの装飾が施されています。
同時発表:1998年の伝説を再現「ケープコッド・ミニ」
男性向けに大型化した一方で、女性向けには歴史的名作が復活しました。
ダブル・トゥール(二重巻き)ストラップ: 1998年、メゾンのクリエイティブ・ディレクターだったマルタン・マルジェラが考案した「二重巻きレザー・ストラップ」。もともとは、彼が学生時代にスーツケースのベルトを腰に巻いていたことから着想を得たと言われています。
27 x 20mmのジャストサイズ: 今回発表されたミニウォッチは、1990年代のデザインを踏襲した27 x 20mmという、手首に華奢な印象を与えるサイズ感です。
ジュエリーのような輝き: イエローゴールドのケースにダイヤモンドがセッティングされ、ゴールドの文字盤と組み合わせることで、時計というより一本のジュエリーのような輝きを放ちます。
仕様とスペック
項目 ケープコッド チタン ケープコッド ミニ
ケースサイズ 41mm 27 x 20mm
素材 チタン イエローゴールド
ムーブメント Cal.H1912(自動巻き) クォーツ
防水性能 100m 日常生活防水
特徴 シリーズ初のチタン採用 二重巻きストラップ
結論:「2つの顔」を持つケープコッド
今回の新作発表により、ケープコッドは「男性的なタフさ(チタン41mm)」と「女性的なジュエリー性(ミニ)」という、明確な2つの軸を持つシリーズへと進化しました。
「エルメス時計に興味はあるけど、少し可愛らしすぎるかな…」と敬遠していた男性にとって、今回の41mmチタンモデルは、まさに待ち望んだ一本になるはずです。軽快な着け心地と、エルメスならではの遊び心が詰まったこの時計は、きっとあなたの日常を豊かに彩ってくれることでしょう。