月別: 2025年12月

ウルベルクとユリス・ナルダンによる機械学と創造性の融合。

ウルベルクとユリス・ナルダンが初のコラボレーション作品をドバイ ウォッチウィークで発表~ウルベルクの「ワンダリングアワーサテライト」とユリス・ナルダン「フリーク」の融合

【概要】ウルベルクとユリス・ナルダンの初のコラボレーション。
◆機構がデザインを定義する:ウルベルクのアイコニックな「ワンダリングアワーサテライト」とユリス・ナルダン「フリーク」の融合。
◆サテライト時刻表示を備え、3時間回転カルーセルを搭載した新開発の完全統合型自社製ムーブメント。
◆最先端技術:2001年に他の時計メーカーに先駆けて、ユリス・ナルダンが初めて導入したグラインダー®システム、ダイヤモンシル(DIAMonSil)、シリコン技術の結集。
◆100本のみの特別限定モデル。

UR-FREAKは、スーパーコピーN級品現代時計製造における最も重要な偉業の一つであるユリス・ナルダンのフリークを新たに解釈したリミテッドエディションであり、2つの先駆的な独立系スイス時計メーカーによる、創造的精神のコラボレーションです。それぞれの分野で先駆者たるウルベルクとユリス・ナルダンが初めてタッグを組み、UR-FREAKは誕生しました。
ユリス・ナルダンのフリークはムーブメントを回転させて時刻を表示します。一方、ウルベルクのサテライト式時刻表示機構は、機械の常識を覆し、時間そのものの認識を変えました。今、2つの複雑機構が融合し、一つの、完全統合型自社製キャリバーが誕生しました。

革新的なコラボレーションの誕生
2000年代のテクノロジー・オプティミズムと、世界がこれまで見たことのない高度な時計機構の融合
UR-FREAKは、最先端のユリス・ナルダン「フリーク」の技術力・性能と、ジュネーブの革新的な時計メーカーであるウルベルクが確立した「サテライト」ディスプレイシステムを融合させた時計です。UR-FREAKは2025年のリリースですが、その物語は今から約30年前、現代高級時計が成熟し、人々の憧れの的となった時代の始まりに遡ります。

わずか 4 年の間に、2つの出来事がありました。1997 年、フェリックス・バウムガルトナーとマーティン・フレイによってウルベルクが創始し、2001年には、ユリス・ナルダンの初代フリークが誕生しました。ユリス・ナルダンの創業は 1846 年に遡りますが、1980 年代から、同メゾンは腕時計のテクノロジーとデザインにおいて、驚くほど斬新で現代的なスタイルへの投資を開始しました。1990年代後半から2000年代初頭は、伝統的な時計製造業界にとって激動の時代となりました。アーティストや起業家たちにとっても、今日の高度時計製造の恩恵を突然手にすることができた、刺激的な時代でした。

ビジネスの観点から見ると、類似した技術と素材を用いた製品作りに注力してきた伝統的な時計産業にとって、この時代は再生の意味を持ちました。 新しい思考を持つ人材が、コンピューター支援設計ソフトウェア、現代的なフライス加工や機械加工技術、従来の金属や合金よりも優れた性能と利点をもたらす新素材といった先進的なツールを携えてこの分野に参入したのです。

この新たな発想の持ち主たちは、シンプルな使命を掲げていました。伝統的な高級機械式時計製造の情熱と美しさを継承しつつ、現代的な形態と機能を取り入れ、同時に現代的なデザインを強調すること。既に確立された時計製造の巨頭たちと肩を並べるためには、挑戦者たちは従来の考え方や規範を見直す必要がありました。こうした背景から、ユリス・ナルダンは常にフリークのプラットフォームを「手首の上の実験室」と位置づけてきました。革新的形状・素材・技術を探求するための、小さいながらも大きな影響力を持つ空間。その目標は常に、伝統を尊重しつつ古典的概念に挑戦することです。

同様に、ウルベルクは時計製造における明確な未来的解釈を掲げて設立されました。 彼らは既存の複雑機構を単に再解釈することを拒み、 彼らの創造性は、唯一無二の方法で構想された独自の作品として結実しました。 まさに前衛的なマニフェストと言えるでしょう。 ウルベルクの時計は単に時刻を告げる道具ではなく、 既存の時計製造の境界を押し広げ、挑戦し、そして最終的に超越するために設計された概念的機構なのです。

2001年、革新的精神の持ち主であるロルフ・シュニーダー率いるユリス・ナルダンは、既存の定義の枠を超越しているがゆえに「フリーク」としか呼びようのない画期的な新コンセプトを発表しました。この「フリーク」は、高級時計の仕組みや技術に対する人々の認識を変えただけでなく、当時の時計製造において斬新な素材であったシリコンを採用した点でも大きな意義がありました。当時、ユリス・ナルダンの技術責任者であったピエール・ギガックスは、コンピューター用マイクロチップの製造技術を機械式ムーブメント部品の製造に応用するという、非常に困難な課題に取り組みました。天才時計職人ルードヴィヒ・エクスリン博士と密に連携し、ユリス・ナルダンは、従来金属で製造されていた主要部品の一部を、半金属であるシリコン製の新部品で置き換える機械式時計ムーブメントの開発を目指しました。2006年、同社は自社マイクロメカニカル研究所「シガテック」を設立しました。2001年、ユリス・ナルダンのチームは時計製造におけるシリコンの優れた用途に確信を持ち、フリークの文字盤に大胆にその革新性を盛り込んだのです。これは伝統を重んじる人々にとって、衝撃的な出来事でした。時計の分針は、テン輪や脱進機といった部品がシリコンで作られ、その動きを視覚的に表現する歯車列を兼ねるものでした。

2001年以降、ユリス・ナルダンはフリークの改良を重ね続けました。 これまで製作されたのはわずか数千本ですが、発表から約25年を経て、フリークは大きく進化を遂げてきました。今、フリークは新たな章を迎え、その象徴的なディスプレイが、さらに別の象徴的なディスプレイへと置き換えられるのです。

独立性を称えるコラボレーション
独立系ブランド間の新たな関係性
本来なら競合関係にある時計メーカー同士のコラボレーションは、実は約30年前の現代高級時計時代の初期にまで遡ります。実際には、高度な時計のほとんどが、実現のために複数の専門家の技量と才能を必要とします。つまり、舞台裏では共同作業はすでに一般的であり、これを公開することで透明性が高まり、ファンやコレクターは、彼らが愛用する美しい時計を生み出している世界をより深く理解し、堪能できるようになるのです。

高級時計分野におけるコラボレーションは、多くの革新的なアイデアが生まれる場でもあります。複数の独立した才能がもたらす先駆的なコンセプトは、しばしば前衛的な作品やコンセプトを生み出し、時計職人とコレクターの双方にインスピレーションを与えます。ユリス・ナルダンは、自社チームとコラボレーターを常に鼓舞し、これまで可能と考えられていた限界を押し広げ、世界で最も要求水準の高いコレクターや愛好家のために最先端の製品を生み出してきました。

ユリス・ナルダンとウルベルクは、コラボレーションには馴染み深い存在ではありますが、今回のUR-FREAKの誕生以前には一度も共同製作を行ったことはありません。実際、ユリス・ナルダンが他の時計ブランドとコラボレーションするのは、今回が初めてです。ユリス・ナルダンは、前述のルートヴィヒ・エクスリン博士のような著名人と、数十年にわたり積極的に共同作業を行ってきました。

ウルベルクは、常にコラボレーションをアイデンティティの中心に据えてきました。このブランドは、時計職人フェリックス・バウムガルトナーとデザイナーのマーティン・フレイという、互いに補完し合う2人のビジョンが出会ったことから誕生しました。彼らの融合は、卓越した技術と大胆なコンセプトを結びつけ、画期的なメカニズムだけでなく、美的言語においても根本的に異なる時計を生み出しました。2人の協力によって、ウルベルクは現代時計製造において最も独創的な存在の一つとなり、独立系メゾンの在り方を再定義しました。

ユリス・ナルダンとウルベルクは共に、この強力なチームワークの伝統を引き継ぎ、その結果生まれたUR-FREAKは、独立性を称えるために互いの最高のものを融合させた特別な作品です。

「独立」という一つの概念でつながる異なる世界
ユリス・ナルダンとウルベルクは、それぞれ独自の世界観と個性を体現しながら、現代のスイス高級時計業界において確固たる地位を築いています。両社はそれぞれ独立性を体現していますが、「独立性」の核となる定義は共通しており、それは「自由」に等しいものです。ウルベルクは、創設者のマーティン・フレイとフェリックス・バウムガルトナーが提唱する、唯一無二の製品とデザインビジョンを推進するために、意図的に小規模な体制を保っています。ウルベルクにとって、独立とは、妥協をせず、第三者の気まぐれに左右されることなく、限りなく芸術的な探求を追求することを意味します。ユリス・ナルダンにおいて、独立した自由とは、自分たちが選択したあらゆる技術的プロジェクト、製造プロジェクトに専念できる能力として現れています。ユリス・ナルダンは、ますます印象的な機械式ムーブメントの設計だけでなく、そのような素晴らしい機械を作るための技術や産業知識の開発にも力を入れています。ウルベルクとユリス・ナルダンの「独立性」の定義は、創造的なインスピレーションとはトレンドを追うのではなく、社内から生まれるべきであるという点で一致しています。また、独立性によって時計職人は、野心的な目標の実現に向けて、集中した長期的な道を歩むことができるという点でも一致しています。したがって、独立性によって、これらの注目すべき時計メーカーは、誰と、なぜ共に仕事をするのかを選択することができるのです。最高の時計のコラボレーションは、二つの強力な独立した存在が、その関係に深く投資できる“完全な自由”を手にしているときに生まれます。そして、UR-FREAKがまさにその成果なのです。

真の技術的コラボレーション
ユリス・ナルダンとウルベルクの関係性は、今日の高級時計業界における他の多くの創造的コラボレーションとは一線を画すものと言えます。多くの場合、コラボレーションは斬新ではあるものの、既存の時計製品に表面的な変更を加えるに留まります。しかし、ユリス・ナルダンとウルベルクのような技術的コラボレーションは、全く新しい機械式システムを生み出しましました。したがって、UR-FREAKは両ブランドのDNA要素を融合させただけでなく、二つのスイスの匠が共同開発した全く新しい機械式ムーブメントを提示しています。象徴的なユリス・ナルダン「フリーク」のレガシーに触れ、ウルベルクはその特徴であるサテライト時刻表示システムを、ユリス・ナルダンの自社製シリコン部品の専門技術と融合させることを目指しました。そして両者は共に、いまだかつて見たことのない、しかし両者の世界に優雅に溶け合う全く新しいシステムを創り上げました。UR-FREAKは、時計業界がユリス・ナルダンとウルベルクに認めるそれぞれの価値観を等しく体現する、他に類を見ないバランスの取れたコラボレーションウォッチです。両ブランドにとって、UR-FREAKは双方の魅力を融合させ、多くの人々にまだ知られていない両ブランドの共通点を時計愛好家に示している点で、成功したコラボレーションと言えるでしょう。

UR-FREAK
クロスオーバーとコラボレーションの精神が現代の高級時計製造文化に深く根付いた今、この極めてエクスクルーシブなクリエーションコンセプトは、時計愛好家やコレクターに早々に理解されることでしょう。
ユリス・ナルダンとウルベルクにとって、UR-FREAKは前衛的なフリークのコンセプトと革新的なウルベルクの時刻表示の完璧な融合です。この精神は、専門的なノウハウとそれぞれの独自の技術を融合させ、これまで想像もできなかった新しいデザインとコンセプトを生み出したいという強い思いによって支えられています。

機構がデザインを定義する
フリークはムーブメント全体が回転して時刻を示し、一方、ウルベルクのサテライト式時刻表示は、機械の常識を覆し、時間そのものの捉え方を変えました。今、2つの複雑機構が融合し、一つの、完全統合型自社製キャリバーが誕生しました。

このエンジニアリングの驚異を製作するにあたり、特徴的なワンダリングアワーサテライトディスプレイとケースのベゼルデザインを実現すべく、150点以上の全く新しい部品が開発されました。時刻は3本の連結された針のうちの1本によって表示されます。 アクティブの針が文字盤右側のミニッツスケール上をスライドします。各針にはジャンピングアワーディスプレイとして機能する回転ドーム型ディスクが備わっています。回転カルーセルに連動した現在の時間が60分目盛りスケール上を移動し終えると、アワーディスクが切り替わり、次の針がミニッツトラックの起点から移動を開始し、次の時を読み取れる状態になります。中心部にはシリコンベースのバランスホイール・オシレーターと脱進機ユニットが配置されています。これらはサテライトシステムと共に回転し、3時間ごとに1回転します。従来のトゥールビヨンやカルーセルの仕組みと同様に、UR-FREAKの継続的な方位変化が計時誤差の低減に一役買っています。

UR-FREAKは、幅44mmのユリス・ナルダン「フリークONE」のケースをベースに、ウルベルク特有の深みのあるアンスラサイトグレーカラーのサンドブラスト加工を施したチタンを採用しています。このベースに、ウルベルクを象徴するデザイン要素が加わり、作品の魅力をさらに高めています。例えば、チタン製の回転ベゼルとケースバックには、ウルベルクの特徴的なデザイン要素である3箇所のフルーテッド加工が施されています。さらに、チタンの色合いにアクセントを加えているのは、ウルベルクを象徴するエレクトリックイエロー(Pantone 395 C)です。この鮮やかな色が、サテライトポインター、インデックス、そしてビスポークフィットのラバーストラップを引き立てます。

ユリス・ナルダン「フリーク」を最もよく表す特徴の一つに、従来のリューズを持たないという点があります。UR-FREAKも同様にリューズを備えておらず、これにより手首に装着した際の洗練されたストリームラインの美観がさらに際立ちます。フリークコレクションの時計は通常、リューズの代わりに回転ベゼルとケースバックの両方を採用しています。ケースの6時位置にある「ロッカー」と呼ばれる小さなタブが、ベゼルを使用していない際にしっかりと固定します。この限定モデルには特別な「UR-FREAK」のラベルが施されています。ロッカーを引き上げるとベゼルが自由に回転し、その動作によって針が動いて時刻調整が可能となります。UR-FREAKはグラインダー®ベースの自動巻きシステムを採用していますが、UN-241ムーブメントはケースバックを回すことで手巻きも可能です。スライド式パーツのサンドイッチ構造から成るにもかかわらず、UR-FREAKのケースは30メートルの防水性能を備えています。

エンジニアリングの驚異
ウルベルク設計のワンダリングアワーサテライトディスプレイを支える機械式システムは、ユリス・ナルダンが新たに開発した自社製キャリバーUN-241ムーブメントです。このムーブメントは、単一の完全統合型自社製キャリバーとして誕生しました。 GPHGの受賞歴を誇る象徴的なフリークONEのUN-240キャリバーをベースに、20年以上にわたるノウハウと革新性を注ぎ込んだこのムーブメントは、非常に装着しやすいケースに収められ、バランスの取れた性能と現代性を見事に融合しています。 シリコン製オシレーターは3Hzの振動数で動作し、90時間という優れたパワーリザーブを実現しています。

多くのムーブメントがオシレーターを裏側に隠す設計であるなか、フリークは常に鼓動する心臓部を表側に配置してきました。この新たなデザインでは、オシレーターが中央に据えられています。高度なシリコン技術により、標準モデルより25%大きく設計されています。視覚的インパクトを最大化しつつスペースを節約するため、オシレーターは回転するアワーサテライト上部の中心位置に配置されました。この独自のレイアウトは、従来の段階的な時計製造アプローチから脱却し、ムーブメントと文字盤を同時に設計することで初めて実現し、形と機能が一体となって構想されました。

先駆的テクノロジー
この自動巻きシステムは、ユリス・ナルダンのフリークONEおよびフリークSモデルを除き、他のどの時計にも搭載されていない独自の機構です。ユリス・ナルダンはこのシステムを「グラインダー®」と呼んでいますが、これは機構の仕組みをそのまま表現しています。ほとんどの自動巻き機構は、主ゼンマイに動力を供給する前に一定の力と動きを必要とする可動式の錘に依存しているのに対し、グラインダー®はごくわずかな動きさえも運動エネルギーに変換することで、従来システムの巻き上げ効率を飛躍的に向上させます。グラインダー®は独自のシステムであるだけでなく、数十年ぶりに自動巻き機構の効率を真に向上させた革新的な技術でもあります。

シリコン=ユリス・ナルダンが初めて導入した、現代時計製造における革新的な素材
2001年以降、ユリス・ナルダンはフリークのために20件以上の特許を出願し、シリコンの専門家かつ製造者としての地位を確立しています。同社は2001年に初代フリークを発表した際、半金属であるシリコンを時計製造に初めて採用しました。シリコンが従来の金属に代わる有用な代替素材となるのには、いくつかの理由があります。この天然元素は、従来の金属部品に深刻な問題を引き起こす可能性のある温度変動や磁場などの環境変化に耐性があります。また、効率性と長期性能を求める時計メーカーにとって共通の課題である、極めて低い摩擦特性という利点も備えています。シリコン部品は非常に長期間使用可能で、従来の潤滑方法も不要です。これにより必要なメンテナンス間隔がさらに延び、所有者の満足度向上に寄与します。

ユリス・ナルダンが時計製造における素材としてシリコンの研究を始めた当初、その加工には非常に高いコストがかかり、伝統的な時計製造への応用は困難を極めました。しかし、その性能面での利点に対する期待は、この先駆的なスイス企業にとって懸念をはるかに上回り、この素材の開発と機械式時計のムーブメントへの応用に多大な投資を行ったのです。

ユリス・ナルダンの発明の一つに、ダイヤモンシル(DIAMonSil)と呼ばれる素材があります。その名が示唆するように、これはダイヤモンドでコーティングされたシリコン素材です。このコーティングにより、シリコンの脆さを補う重要な耐久性層が加わります。こうした部品は常に大きな力にさらされるためです。
ユリス・ナルダン以外、時計にDIAMonSil技術を搭載できる時計メーカーは存在しません。今日では、主要な時計メーカーのほとんどが、少なくとも主力製品の一部にシリコンを採用しています。

パルミジャーニ・フルリエ、創設者の芸術とレガシーから誕生したミニッツリピーター「ラ・ラベナール」(オブジェ・ダールコレクションスーパーコピー時計)を発表~

ミシェル・パルミジャーニへ敬意を表して創設者の芸術とレガシーから誕生したミニッツリピーター、唯一無二のオブジェ・ダール「ラ・ラベナール」

パルミジャーニ・フルリエは、毎年12月2日創設者の誕生日を、メゾンの創造性がつまった作品の発表で祝います。創設者ミシェル・パルミジャーニにとって、時間とは測定の単位ではありません。それは、調和、均衡、そして忍耐を通じて彫琢される生きた物質です。今年、75回目の誕生日に、メゾンは『ラ・ラベナール』を発表いたします。修復、芸術的な職人技、機械的な純粋性が重なり生まれた、唯一無二のオブジェ・ダールです。

このユニークなレピーヌ懐中時計は、自然界の幾何学模様と、時計学的サヴォア・フェールの最高峰の表現とのスーパーコピー時計対話として構想されました。その中核をなすのは、1920年代のミニッツリピーターキャリバーで、メゾンの修復における卓越した技術によってよみがえった、機械の声。

自然界の構造へのトリビュート
作品の名前は、マダガスカル原産の植物「タビビトノキ(Ravenalamadagascariensis|オウギバショウ)」に由来します。完璧に対称な扇状の葉は黄金比をなし、幹は旅人が未知の土地を進む助けとなるよう、雨水を溜める特性を持っています。

ラ・ラベナール 旅人の木

ミシェル・パルミジャーニにとって、このような自然界のフォルムは、根底に流れる秩序を明らかにするものです。この精神は、ケース、ダイヤル、ブリッジに生命を吹き込むエングレービング、そしてケースバックを飾るオパールと翡翠のマルケトリーに活きています。それは、きらめきと静寂、天空と大地の対比を調和させる構図です。

レピーヌ懐中時計の形にすることで、この芸術表現の幅がよりゆたかになります。ゆとりのある筐体は、明瞭さと空間を生み、メティエ・ダールが表現の深さを最大限に広げることを可能にしています。エングレービングマルケトリー、そして石細工が、それぞれのために特別に用意された表面全体に息づいています。

生まれ変わったミニッツリピーターの声
視覚的に美しい芸術品の域を超えて、ラ・ラベナールは語りかける時計です。歴史的なエドゥアール・コーエンのキャリバーを修復したミニッツリピーターは、機械でつくる表現のなかでもっともパーソナルな形式である「音」を通じて時間を伝えます。

オンデマンドで、時、四半時、分をふたつの異なる音色で打ち鳴らします。時を知らせるのには低い音、分を知らせるのには高い音、そして四半時を知らせるのには両方の音を組み合わせて使用します。正確に調整されたふたつのゴングは、オリジナルの音の澄んだ響きとバランスを取り戻すために、細心の注意を払って磨き上げることで、このタイムピースに音色の特性を与えています。

リピーター機構は、ひっそりと組み込まれています。
ダイヤルには、その存在を示すものはありません。作動させると、時計は低音、高音、そしてふたつを組み合わせた音を交互に鳴らし、時間を表現します。音の伝達は綿密に再調整されており、レピーヌ構造が内部の容積を開放することで共鳴を増幅させ、振動が澄みきった音で響きわたることを可能にします。

ミシェル・パルミジャーニにとって、機械が奏でる音楽性は、時計学の魂を体現するものです。一世紀前のチャイミング・キャリバーを修復することは、その機能だけでなく、かつて宿していた情緒をも取り戻すことになるのです。

修復を通じて永続させるもの
ラ・ラベナールの心臓に脈打つ1920年代のミニッツリピーターは、決して目立つことはありませんでしたが、ジュネーブでもっとも崇敬されたメゾンのひとつ、エドゥアール・コーエンの工房の作品です。

中央に時、分、6時位置にスモールセコンドを備えた超薄型キャリバーは、時間そのものが素材となる工程を経てよみがえりました。
タビビトノキのモチーフを手で彫り込んだブリッジは、機械構造と自然界における幾何学を組み合わせて、機能を装飾へと転換します。このムーブメントは、ミシェル・パルミジャーニが保有するアンティークムーブメントのプライベートコレクションのひとつでした。それらひとつひとつは、再び生命を吹き込まれる日のために、大切に守られてきました。ラ・ラベナールは、その長きにわたる願いを成就させたものです。

修復には、直感、忍耐、そして真正性への妥協のない敬意が求められました。スペアの部品が一切ないため、オリジナル部品のすべてがそのまま保全されました。

ホワイトゴールド製のケースから、オパールと翡翠のマルケトリーで飾られた二重の裏蓋

ブリッジやメインプレートに摩擦固定された軸受石は、エングレービングの作業中も定位置に維持され、面取りや装飾仕上げは、伝統的な木製ペグツールを用いて仕上げられました。当時刻まれた調整マーキングは現代の職人の手で再現され、一世紀前の設計者との対話が受け継がれました。

オパール・翡翠・ゴールドの素材が紡ぐ対話
繊細で常に変化するオパールには、小片のひとつひとつを個別にカットして、形を整え、磨き上げる際に、並外れた精度が求められます。
同様にデリケートな翡翠は、光を反射するのではなく拡散させるため、オパールとは静かな対比を描きます。

ダイヤルは、真空中で極薄の着色層を蒸着させるPVD加工によって実現したまたとない深みのあるブルーを宿しています。これは、伝統的な職人技によって形づくられたオブジェの中に組み込まれた、現代的な工夫と言えます。

グアテマラ産の翡翠、トルコ産のミルキーオパール、そしてオーストラリア産のブルーオパールが組み合わさることで、バランスの取れた対比をなす構図が生まれています。これは、変化する物質と安定した物質との間の静穏な相互作用を示しています。

ラ・ラベナール製作の裏側にいる「黄金の手」
このオブジェ・ダールの周りには、「黄金の手(Mainsd’Or)」たちが星座のようにきらめいています。彼らは、パルミジャーニ・フルリエの理想を具現化するメートル・アルチザン(熟練職人)たち。
彼らの仕事は、エングレービングが施されたブリッジ、彫刻されたゴールド、ストーンマルケトリー、そして完成までに100時間近くを要する手打ちのチェーンなど、多岐にわたります。

彼らのうちのひとり、エングレービングは、アトリエ・ブランドゥニエに託されました。ムーブメントの装飾にまで及ぶその技法を専門とする、スイスでも稀有な、オート・オルロジュリーのための伝統的な手彫り専門のアトリエです。

チェーンは、スイスでたったひとり現存するマスター・チェーンメーカー、ローラン・ジョリエによって製作されました。すべてが手作業で、18Kホワイトゴールドでつくられています。六角形のリンクは、ベイル(提げ環)の幾何学的な形と呼応し、一方、楕円形のリンクは、PFエンブレムの純粋な楕円形を表現しています。

ラ・ラベナールは、ミシェル・パルミジャーニの歩みを特徴づけてきた規律と品格を反映していて、時間、職人技、そしてプロポーションがひとつに融合するクリエーションです。

あなたの75年間を祝して。
Happy Birthday, Michel.

「すべての彫刻、すべての石、すべてのグリーンの色調が、水を蓄え生命を支えるタビビトノキと共鳴しています。」

製作工程そのものがマスターピース
ラ・ラベナールの製作を支えたのは、ミシェル・パルミジャーニのビジョンに命を吹き込む熟練職人、黄金の手、チェーンメーカー、彫刻師、宝石職人、修復師たち。

ラ・ラベナール、メティエ・ダール

オパールと翡翠のマルケトリー
ラ・ラベナール裏面のダブルバックを彩るのは、オパールと翡翠のマルケトリー。これまで、ひとつの時計に同時に用いられることのなかった組み合わせです。

この構成は、貴石を用いたマルケトリーの技術で時計学と芸術の世界をつなぐ、名匠たちによって実現しました。彼らの仕事は、光、色彩、素材が静かに語り合う鉱物の情景を描き出し、ケースバックを見事な絵画へと変貌させます。

それぞれの貴石は、美しさだけではなく、象徴的な共鳴に基づいて選ばれました。一方は変化しやすく、もう一方は不変の象徴として。

オパールの虹色のスペクトルは、旅行く中で移ろう空と水を映し出します。捕らえられた光のように表面下を舞う炎は、動きと無常を想起させます。オパールは、ほんのわずかに力を加えただけで割れてしまうことから、加工には細心の注意を要します。ひとつひとつの断片は、ホワイトゴールド製の土台にセットする前に、カット・成形し、研磨するため、宝石細工というよりも、小さなガラス片をパズルのように組み合わせる「ミクロモザイク」に近い工程です。

対照的に、翡翠は構成を固定します。古の文化において知恵と均衡に結び付けられ崇拝されてきた翡翠は、緻密で落ち着きがあり、その外観は森閑とした静けさを湛えています。研磨された表面は光を反射するのではなく拡散し、明るい輝きではなく奥行きを与えます。

オパールと翡翠の組み合わせによって、刹那と永遠、半透明と不透明、感情の高まりと落ち着きとの間で鉱物が語らいます。

この対照的な取り合わせはラ・ラベナールの精神を体現しています。自然界には自然な完璧さが宿るごとく、対比から生じる調和が考え出されました。

タグ・ホイヤースーパーコピー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーターの新作。

ヴィンテージよりも鮮やかなモンツァは、COSC認定のフライバック・クロノグラフが特徴だ。
タグ・ホイヤーのクロノグラフといえば、高い人気(そしてコレクターも多い)を誇るカレラ、オータヴィア、モナコに次いで、モンツァが挙がる。1976年に発表されたタグ・ホイヤー モンツァは、他のタグ・ホイヤーのクロノグラフと同様、モータースポーツからインスピレーションを得たモデルだ。1975年にフェラーリがF1コンストラクターズカップで優勝し、ドライバーのニキ・ラウダがドライバーズチャンピオンを獲得。その後、当時フェラーリのスポンサーだったホイヤーは、1964年のスクーデリア以来の勝利を記念してモンツァを発表した。

 今回、モンツァはスケルトン化された上で大復活を遂げた。ニキ・ラウダが現在のF1マシンを認識できないように、新しいタグ・ホイヤー モンツァ フライバック クロノメーターは、その大胆なケース形状以外には、初代モンツァとほとんど共通点がない。この新しいモンツァの特徴は、このケースから始まるのだ。42mmのカーボン製ケースは、ゴッホの「星月夜」をブラックアウトしたような仕上げが施された。リューズとクロノグラフのプッシュボタンには、ブラックDLCコーティングを施したスティールが採用された。

TAG Heuer Monza chronograph caliber 02
 続く話題はムーブメントだ。モンツァはタグ・ホイヤーの自社製キャリバー ホイヤー02 フライバック仕様を搭載。コラムホイール(動作が目立つように赤で表示)、垂直クラッチ、80時間のパワーリザーブなど、この価格帯のスイス製自社製クロノグラフムーブメントのなかで最も価値のあるものに仕上がっている。さらに素晴らしいことに、この新しいモンツァはCOSC認定を受けているのだ。

 ダイヤルはスケルトン加工されており、外周にはタキメーターとパルソメータースケールが表記される。ブラックケースとダイヤルに対し、レッドとブルーのアクセントがポップな印象を与えている。3時位置と6時位置のふたつのサブダイヤルは、半透明のブルーフュメのサファイアクリスタルを使用し、インデックスにはブルーラッカーを使用している。一方、9時位置にはレッドで縁取られた台形状のデイト表示が配される。タグ・ホイヤースーパーコピーとしては初となるブルーのインデックスとデイト表示には、スーパールミノバが使用されている。

我々の考え
TAG Heuer Monza Flyback Chronometer chronograph
 1975年9月、モンツァ自動車道で開催されたイタリアGPで、フェラーリのニキ・ラウダが3位に入賞し、チームメイトのクレイ・レガツォーニが優勝した。この結果、フェラーリはF1コンストラクターズチャンピオンシップを、ラウダ自身は個人チャンピオンを獲得した。ホイヤーはフェラーリのスポンサーであり計時機器のサプライヤーでもあったため、この優勝を記念して新たなクロノグラフモデル、モンツァを発表した。このモデルは、ホイヤーが(まさに1970年代に)ブラック塗装のクロノグラフの世界に参入したことを示すものだった(ブラックコーティングされたモナコの歴史については、以前ジェフ・スタインが説明してくれているので参照されたい)。

 現在、タグ・ホイヤーはレッドブルのF1チームのスポンサーになっている。マシンはより速くなり、モンツァは初期の自動巻きクロノグラフから、タグ・ホイヤーの技術の粋を集めたスケルトンのスーパーカーへと進化を遂げた。時代は変わったのだ。そして今、私たちは、1人ではなく2人のエディターが感想を述べるほどワイルドなモンツァを手にしている。新しいモンツァ フライバックのブランドンによるクイック解説を動画でご覧いただきたい

TAG Heuer Monza caliber 02 chronograph
 現代のタグ・ホイヤーは、常にホイヤーの伝統とウブロの野心の狭間に位置するブランドである。そして、それは必ずしも悪いことではない。もし、コレクターの多いヴィンテージ・ホイヤーのクロノグラフに忠実な時計が欲しいなら、同時発表された非常に希少な2447SNを忠実に現代的に解釈したカレラ60周年記念モデルをお勧めしたい。なぜなら、新しいモンツァは、ヴィンテージ・ホイヤーよりも確実にウブロに近いからだ。そして、もしタグ・ホイヤーがこのような時計を作り続けるのであれば、モンツァを使わない手はない。筋金入りのホイヤーコレクターの多くは、コレクション性の高いクロノグラフのトリオ(カレラ、オータヴィア、モナコ)に強い親近感を抱いており、モンツァの支持者ははるかに少ない。だからこそ、モンツァをプラットフォームにすればいいのだ。大型化し、スケルトン化し、カーボンで包むのだ。

TAG Heuer Monza caliber 02 chronograph
 ホイヤー キャリバー02を搭載した本機は、モンツァのなかで最も傑出したモデルだ。COSC認定のフライバック・クロノグラフで、昨年発表されたヴィンテージ風のオータヴィアでしか見たことがないものだ。数年前、私たちはこのモデルがスイス製クロノグラフのなかで最も価値のあるモデルのひとつである理由を説明したが、それは今も変わらない。コラムホイールと垂直クラッチは従来からの仕様である;タグ・ホイヤーがオータヴィアに(そして、今やモンツァにも)初めて搭載したフライバック機能とCOSC認定は、ボーナスとしてチューンアップされた仕様だ。

 私は最近、ジャック・ホイヤーの自伝『時と私の人生』(TheTimes of My Life)を読んだ。そのなかで、彼はモンツァが開発された1975年をホイヤーの “Annus horribilis(ラテン語でひどい年)”と呼んでいる。売り上げはなんと40%落ち込み「フェラーリのドライバーだったニキ・ラウダがF1チャンピオンになったことでさえ、私たちを元気づけることはできなかった」と述懐している。次の章では「ロレックス・ビエンヌによる買収劇」と題し、ロレックスがホイヤーを買収しかけた経緯が詳細に語られているが、それはまた別の機会に譲ろう。ホイヤーが初代モンツァを発表した当時の環境は、まさにそのような状況だったわけである。ホイヤーの苦境を救うかもしれないと期待した、大きく、大胆で、ブラックアウトされた実験的な時計だったのだ。

TAG Heuer Monza caliber 02 chronograph
 現代のタグ・ホイヤーが、ヴィンテージよりも生き生きとしたこのような時計を発表するとしたら、それはホイヤーが生き残るために大胆で実験的でなければならなかった時代に生まれたモンツァを使うのがふさわしいように思われる。確かに、生粋のタグ・ホイヤーファンの好みには合わないかもしれないが、モンツァは、オリジナルの発表から47年経った今でも、タグ・ホイヤーがいかに時計製造を前進させ続けているかを示した象徴的モデルなのである。

基本情報
ブランド:タグ・ホイヤー
モデル名:モンツァ
型番:CR5090.FN6001

直径:42mm
ケース素材:カーボン
ダイヤルカラー:スケルトンブラック、ブルーフュメのサブダイヤル
インデックス:ブルーラッカーコーティング
夜光塗料:スーパールミノバ
防水性能:100m
ストラップ/ブレスレット:ブルーステッチ入りブラック・テキスタイル製ストラップ、カーボン製フォールディングクラスプ

TAG Heuer caliber heuer 02 chronograph movement
ムーブメント情報
キャリバー:キャリバー ホイヤー02 COSC フライバック
機能:デイト表示;フライバック・クロノグラフ
直径:31mm
パワーリザーブ:80時間
巻上げ方式:自動巻き
振動数:4Hz
石数:33
クロノメーター認定:有り(COSC認定)
その他の詳細:コラムホイール、垂直クラッチクロノグラフ

価格 & 発売時期
価格:167万2000円(税込)

オーデマ ピゲのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ(以下CODE 11.59)にそれほど進展がないことは明らかだ。

オーデマ ピゲの新作CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル。

世界最高峰の時計メーカーが、今でも世界で最も畏敬の念を抱かせるような時計を作ることができると誇示するための、真のR&Dウォッチである。

サラが現在の3針モデルとクロノグラフモデルの新しいラインナップを紹介してくれたが(詳細は記事「オーデマ ピゲのCODE 11.59はもはやベイビーではなく、スティール製へと強化された」をチェック)、ここで私がご紹介するモデルはもう少し複雑。そう、もっともっと複雑なのだ。これは新しいCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4(以下CODE 11.59 ユニヴェルセル)である。オーデマ ピゲはこの最新のR&D(研究開発)モデルを、初の超複雑な自動巻き腕時計と呼んでいる。CODE 11.59 ユニヴェルセルは、23の複雑機構と17の「技術装置」を含む40の機能を搭載した新しいAP Cal.1000を搭載。RD#1を発表した2015年以来、同社から次々と生み出されるR&Dモデルの多くが見事に融合されている。

23の複雑機構のなかには、グランドソヌリ・スーパーソヌリ、ミニッツリピーター、永久カレンダー、スプリットセコンド・フライバッククロノグラフ、フライング トゥールビヨンが含まれる。オーデマ ピゲによると、RD#4は7年以上の開発期間を要したとのことだ。本機には、これまでの3つの研究開発イノベーション、RD#1のスーパーソヌリ、RD#2の超薄型永久カレンダー、そして昨年のRD#3のフライングトゥールビヨンが組み込まれているとのことだ。Cal.1000は1100個以上の部品から構成され、直径42mm、厚さ15.55mmのCODE 11.59のケースに収められているのが印象的だ。あえて言うなら、ウェアラブルな感じ?

AP 11.59 universelle
23もの複雑機構を搭載しているのは素晴らしいことだが、これらの機構をどのように操作するのかが、次の疑問となるだろう。超複雑なRD#4を直感的に、少なくとも40の機能を直感的に操作できるように、リューズとプッシュボタンが完全に見直され、作り直された。ミドルケースの左側には3つのプッシャーがあり、最初のプッシャーでミニッツリピーターを操作し(そのシンフォニックな目的を思い出させる音符が刻まれている)、下のふたつでデイ/デイトを修正する。

2時と4時位置にあるふたつの“スーパーリューズ”は、スプリットセコンド・フライバッククロノグラフを作動させるが、同軸プッシャーによってチャイムモード(グランドソヌリ、プチソヌリ、または無音)を選択でき、月の前後を修正することも可能だ。それぞれのスーパーリューズは、どちらかの方向に回転させるとニュートラルポジションに戻る。

Audemars Piguet rd#4
新しいCODE 11.59 ユニヴェルセルの4つのバリエーションのうちのひとつ。

次に、オーデマ ピゲは2015年に開発したあのスーパーソヌリを、ただCODE 11.59のケースに叩き込んだわけではない。そうではなく、機構をフルに発揮できるよう、修正とアップデートが施されているのである。同社は極薄のシークレットカバーと、厚さわずか0.6mm、全体がサファイアクリスタルで作られた新しいサウンドボードからなる新しいダブルケースバックシステムを開発し、その上にゴングが取り付けられた。さらに、シークレットカバーの側面には、空気を通し、音を増幅させるための開口部がいくつも設けられている。

Ap code 11.59 universelle
CODE 11.59 ユニヴェルセルは、同社が2015年にRD#1で初めて発表したスーパーソヌリを再構築したもの。

永久カレンダーについては、RD#2の永久カレンダーをベースに、永久カレンダーの機能をひとつのプレーンに集約し構築。ユーザーにとっては、プッシュボタンとケース上の「スーパーリューズ」によって操作が簡素化された。4時位置の2桁表示の窓は、従来の閏年表示に代わって年まで表示する。
セミグレゴリオ暦カレンダーは、100年ごとの閏年補正を考慮しても、曜日、日付、年を自動的に進めるため、2400年以前の手動調整は不要である(従来の永久カレンダーは、100で割り切れる世紀年が400でない場合、閏年をスキップするため100年ごとに手動修正が必要だった。しかし、このセミグレゴリアン・パーペチュアルでは100年ごとに自動的にスキップするので、400年ごとに手動修正すればよいことになる)。

Audemars Piguet code 11.59 universelle
CODE 11.59 ユニヴェルセル RD#4 の外観をご紹介する。2時と4時位置のスーパーリューズは、回転させることでチャイムモード(2時位置)と月(4時位置)を設定でき、フライバック・スプリットセコンドクロノグラフのプッシャーとしても使用可能だ。

フライング トゥールビヨンには2022年にRD#3でデビューしたオーデマ ピゲ社の機構を採用し、フライバック・スプリットセコンドクロノグラフには専用のスイベルクラッチを採用。クロノグラフ開始時のもたつきがないように配慮されている。

CODE 11.59 ユニヴェルセルの4つのバリエーションが、2023年にオーデマ ピゲ社から発表される予定だ。最初の2モデルは、ホワイトゴールドのケースに、オパーリンブラックのガルバニック加工のゴールドダイヤルまたはオパーリンベージュのPVD加工ゴールドダイヤルが採用される。他2モデルは、ピンクゴールドまたはホワイトゴールドのケースに、Cal.1000を全面に押し出したオープンワークの文字盤が特徴だ。もちろん、ケースは一般的なCODE 11.59に比べて作り直されており、42mmと1mmだけ大きくなった。

我々の考え
Audemars Piguet code 11.59 universelle
CODE 11.59 ユニヴェルセルの別バリエーション。

CODE 11.59 ユニヴェルセルは、可能な限り最高の方法をもってワイルドだ。これまで何度か、CODE 11.59は同社がクレイジーなこと、主にクレイジーで複雑なことに挑戦するときに最高の力を発揮すると述べてきた。昨年11月にスターホイールを取り上げたとき、私はそれがCODE 11.59の最高の使い方のひとつだと思った。

しかし、ユニヴェルセルはまったく別次元のものだ。RD#4は、昨年のロイヤル オーク フライング トゥールビヨン エクストラ シン RD#3を、RD#1やRD#2と比較すると、まさにありふれたものに見せてしまう。CODE 11.59 ユニヴェルセルは、同社が1899年に製造した最も複雑な懐中時計ユニヴェルセル(L’Universelle)へのオマージュとして作られたものである。 その懐中時計は、19の複雑機構を含む26の機能を備えています。ユニヴェルセルは数十年間姿を消していたが、1993年に再び浮上し、2016年についにオーデマ ピゲが入手した。修復家アンジェロ・マンゾーニ氏を含むオーデマ ピゲの最高の時計職人たちが、この懐中時計の修復に取り組んだ。そして、ユニヴェルセルはオーデマ ピゲのミュゼ・アトリエの正統な中心に置かれ、ブランドの他の最も重要なグランド・コンプリケーション8本に囲まれている。

Audemars Piguet l’universelle pocket watch
CODE 11.59 ユニヴェルセルは、現在オーデマ ピゲのアトリエ美術館の中心にある1899年製の懐中時計ユニヴェルセルからインスピレーションを得た。

まさに文字通り、同社はユニヴェルセルをブランドの中核として考えているのだ。確かに、現在ではオーデマ ピゲといえばロイヤル オーク(およびオフショアのような同系列のモデル)を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、同社はその歴史の大半において、スイスで最も優れた複雑時計のスペシャリストであり、ユニヴェルセルはその伝統の頂点に立つものだった。CODE 11.59は、同社が今でも自分たちのことをこのように考えていることを表しているのである。

確かにRD#3は「数ヵ月後にはこれをつけてステージに立つジョン・メイヤーの写真が見られるに違いない」と思えるほどクールだったが(実際、その写真は発見された)、RD#4はより向上心が感じられる。それは、オーデマ ピゲが時計メーカーとしての自分自身をどのように見ているかを表明しているのである。確かに、RD#3は世界のジョン・メイヤーにアピールするものだったが、RD#4はそれ以上のものではない。しかし、すべての時計が商業的な試みである必要はなく、むしろそうでないほうがよい場合もあるのだ。世界最高の時計職人が、いまだ世界で最も感動的な時計を作る能力があることを誇示するための、研究開発のためのものがあってもよいのだ。

code 11.59 universelle
基本情報
ブランド: オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)
モデル名: CODE 11:59 byバイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4(CODE 11.59 by Audemars Piguet Ultra Complication Universelle
RD#4)
型番: 26398BC.OO.D002CR.01, 26398BC.OO.D002CR.04, 26398BC.OO.D002CR.02, and 26398OR.OO.D002CR.01

直径: 42mm
厚さ: 15.55mm
ケース素材: 4リファレンス(4つのケースとダイヤルの組み合わせ)。18K ホワイトゴールドケース、オパーリンブラックガルバニックゴールドダイヤル、18Kホワイトゴールドケース、オパーリンベージュPVDゴールドダイヤル、18Kホワイトゴールドまたはピンクゴールドケースのオープンワークのリファレンス2本
防水性能: 20m
ストラップ/ブレスレット: ブラックアリゲーター、ゴールドのフォールディングバックル、テキスタイル調のブラックラバーコーティングのカーフストラップ

Audemars Piguet Royal Oak RD#4
ムーブメント情報
キャリバー: オーデマ ピゲ Cal.1000
機能: 23の複雑機構と17の特殊技術機構を含む40の機能。グランド/プチソヌリ、ミニッツリピーター、フライングトゥールビヨン、セミグレゴリオン・パーペチュアルカレンダー(曜日、ラージデイト、月、年、天文月、ムーンフェイズ)、フライバッククロノグラフ、スプリットセコンドなど
直径: 34.3mm
厚さ: 9.1mm
パワーリザーブ: 約64時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3Hz(2万1600振動/時)
石数: 90
追加情報: 1140の部品

価格 & 発売時期
価格: 要問い合わせ
発売時期: 26398BC.OO.D002CR.01(2月)、26398BC.OO.D002CR.04(6月)、26398BC.OO.D002CR.02(2月)、26398OR.OO.D002CR.01(4月)

セイコー 5スポーツ コレクションに、36mmのフィールドウォッチシリーズが新登場。

腕時計をしない人が、見識のある“時計人間”であるあなたに、どんな(機械式)時計を買えばいいのかと質問してきた場合。セイコー5を、特に当時65ドル(日本円で約8000円)で販売していた、直径36mmの時計を集めたシンプルなコレクション、SNK800シリーズをすすめる可能性がかなり高いと思う。SNKシリーズは手ごろで機能的であり、またパイロットとフィールドウォッチの中間のような美的な魅力を持ち、幅広い層に支持されていた。そして2019年、セイコーは新たにセイコー 5スポーツコレクションを発表し、それまで展開していたセイコー5のラインを廃止した。

セイコーはついに、5スポーツから36mmのフィールドウォッチ、セイコー 5スポーツ フィールド スーツ スタイルとフィールド スポーツ スタイルを発表し、クラシカルなフォルムを復活させたのである。セイコーが昨年発表した39mmの大振りなSRPGシリーズと酷似しているが、同コレクションはスティールケースが数mmほどダウンサイジングしている。フィールド スポーツ スタイルのファーストトリオは、アラビア数字に、ブラックまたはクリームカラーのダイヤルを持つフィールドウォッチのSBSA197(海外版ではSRPJ81)、SBSA199(海外版ではSRPJ83)、SBSA201(海外版ではSRPJ85)の3本で展開。さらにSRPJ87(海外でのみ展開)とSBSA203(海外版ではSRPJ89)のデュオは、パイロットウォッチに近いダイヤルのレイアウトを備え、あの当時のSNKシリーズを思わせるデザインとなっている。本稿執筆時点では、セイコーはアメリカ以外の市場でのみ発売を予定しており、発売時の希望小売価格は各3万8500円(税込)となっている。

セイコー 5スポーツの新しいコレクションは基本的に、見た目どおりに再現されたものが手に入る。直径36mm、厚さ12.5mm、ラグからラグまでは44.4mmと、既存の39mmサイズで展開しているフィールドウォッチと比較すると、程よいサイズ感となっている。私にとってこの大きさは、フィールドウォッチとしてはまさに完璧といえる。同様のスペックを持つ、クラシックなフィールドウォッチをいくつも挙げれば私の意見に同意してくれると思う(やぁ、あなたたちもここにいるんだね、エクスプローラー 1016、ハミルトンのカーキフィールド!)。

SBSA199をクローズアップ。

最初のトリオは、フィールドウォッチとしておなじみのレイアウトだ。アラビア数字のインデックス(そのすぐ内側には小さな24時間表記も)に、3時位置のデイデイト、針とインデックスには夜光を塗布している。SBSA197はブラックのダイヤルにホワイトのアクセント、SBSA199はサンドカラーのダイヤルにブラックのアクセント、そしてSBSA201は質感のあるブラックダイヤルに温かみのある(フォティーナ)アクセントを組み合わせている。ひとつ目はSS製ブレスレット、ふたつ目はナイロン製ストラップ仕様で展開。最後に、セイコーはフィールド スーツ スタイルに、さらに2本のリファレンスを追加している。SRPJ87とSBSA203である。サイズはまったく同じだが、従来のパイロットウォッチに近いレイアウトかつ、サンバーストダイヤルを採用しているのが特徴だ。

5つのリファレンスすべてに、約41時間パワーリザーブのセイコー製自動巻きCal.4R36を搭載。このキャリバーは2011年から多くのエントリーモデルに搭載するなど、高い信頼性を提供してきた。最後に、フィールド スポーツ スタイルおよびフィールド スーツ スタイルはすべて10気圧の防水性能を備えている。

アメリカ以外での販売小売価格は4万円程度だ。セイコーのエントリーモデルで、しかもフィールドウォッチとしてはやや高値ではあるが、この価格はより多くの製品が市場に出回るにつれて下がっていくことだろう。現在、この時計は、より強固なセイコー 5スポーツのダイバーズと同じ価格帯にあるが、ふたつの時計は異なるグループにいる人々にとって違う魅力を持つ。SNK807は私が最初に買った時計ではないかもしれないが、最初の3本のうちの1本に入ることは確かだ。古いSNK800シリーズが多くの人にとってメカニカルウォッチの入門機であったように、この新しいSBSA、SRPJシリーズもそうであってほしいと願っている。かつてのSNKは毎日のように、1日100ドル以下で見つかったはずだが、SBSA、SRPJシリーズがそんなに安くなるとは夢にも思わない。しかし今は2013年ではなく、2023年の話。見た目もよくなり、ムーブメントも改良が加えられている。今ではSNK80xの系譜でさえ、翌日配送してくれるお気に入りのインターネットの巨大企業では、150ドル程度になっているのだ。

seiko srpj85
程よい質感を備えたSBSA201を詳しくみる。

セイコーが36mmというサイズの、比較的安価なフィールドウォッチを提供するようになったのは喜ばしいことだし、前のバージョンよりも明らかに洗練された印象だ。SNK800シリーズが生産を終了して以来、市場のなかで比較的空いたままになっていたジャンルの重要なスペースである(タイメックスなどは立派にその役目を果たしていたが)。もし腕時計を持っていない友人が“数百ドル”という予算内でおすすめの時計を教えてほしいと尋ねてきたとしても、私はもうどれをおすすめすればいいかわかるため、“ああ、いい時計だね”ときっと同意してくれるだろうという自信を持っている。そして数年後に彼らは、もっと大きな予算を携えて、きっと戻って来てくれるだろう。

基本情報
ブランド: セイコー 5スポーツ(Seiko 5sports)
モデル名: フィールド スポーツ スタイル(Field Sports Style)、フィールド スーツ スタイル(Field Suits Style)
型番: SBSA197(海外版ではSRPJ81)、SBSA199(海外版ではSRPJ83)、SBSA201(海外版ではSRPJ85)、SRPJ87(海外でのみ展開)、SBSA203(海外版ではSRPJ89)

直径: 36mm(ラグからラグまでは44.4mm)
ラグ幅: 18mm
厚さ: 12.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック(SBSA197、SBSA201)、サンド(SBSA199)、シルバー(SRPJ87)、グリーン(SBSA203)
風防: カーブハードレックス
夜光: あり
防水性能: 10気圧(日常生活用強化防水)
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット(SBSA197)、NATOストラップ(SBSA199、SBSA201)、カーフストラップ(SRPJ87、SBSA203)

seiko 5 sports 4r36 caliber
ムーブメント情報
キャリバー: 4R36
機能: 時・分・秒、日付・曜日表示
直径: 27mm
パワーリザーブ: 約41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 24

価格 & 発売時期
価格: 各3万8500円(税込)