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ウルベルクとユリス・ナルダンによる機械学と創造性の融合。

ウルベルクとユリス・ナルダンが初のコラボレーション作品をドバイ ウォッチウィークで発表~ウルベルクの「ワンダリングアワーサテライト」とユリス・ナルダン「フリーク」の融合

【概要】ウルベルクとユリス・ナルダンの初のコラボレーション。
◆機構がデザインを定義する:ウルベルクのアイコニックな「ワンダリングアワーサテライト」とユリス・ナルダン「フリーク」の融合。
◆サテライト時刻表示を備え、3時間回転カルーセルを搭載した新開発の完全統合型自社製ムーブメント。
◆最先端技術:2001年に他の時計メーカーに先駆けて、ユリス・ナルダンが初めて導入したグラインダー®システム、ダイヤモンシル(DIAMonSil)、シリコン技術の結集。
◆100本のみの特別限定モデル。

UR-FREAKは、スーパーコピーN級品現代時計製造における最も重要な偉業の一つであるユリス・ナルダンのフリークを新たに解釈したリミテッドエディションであり、2つの先駆的な独立系スイス時計メーカーによる、創造的精神のコラボレーションです。それぞれの分野で先駆者たるウルベルクとユリス・ナルダンが初めてタッグを組み、UR-FREAKは誕生しました。
ユリス・ナルダンのフリークはムーブメントを回転させて時刻を表示します。一方、ウルベルクのサテライト式時刻表示機構は、機械の常識を覆し、時間そのものの認識を変えました。今、2つの複雑機構が融合し、一つの、完全統合型自社製キャリバーが誕生しました。

革新的なコラボレーションの誕生
2000年代のテクノロジー・オプティミズムと、世界がこれまで見たことのない高度な時計機構の融合
UR-FREAKは、最先端のユリス・ナルダン「フリーク」の技術力・性能と、ジュネーブの革新的な時計メーカーであるウルベルクが確立した「サテライト」ディスプレイシステムを融合させた時計です。UR-FREAKは2025年のリリースですが、その物語は今から約30年前、現代高級時計が成熟し、人々の憧れの的となった時代の始まりに遡ります。

わずか 4 年の間に、2つの出来事がありました。1997 年、フェリックス・バウムガルトナーとマーティン・フレイによってウルベルクが創始し、2001年には、ユリス・ナルダンの初代フリークが誕生しました。ユリス・ナルダンの創業は 1846 年に遡りますが、1980 年代から、同メゾンは腕時計のテクノロジーとデザインにおいて、驚くほど斬新で現代的なスタイルへの投資を開始しました。1990年代後半から2000年代初頭は、伝統的な時計製造業界にとって激動の時代となりました。アーティストや起業家たちにとっても、今日の高度時計製造の恩恵を突然手にすることができた、刺激的な時代でした。

ビジネスの観点から見ると、類似した技術と素材を用いた製品作りに注力してきた伝統的な時計産業にとって、この時代は再生の意味を持ちました。 新しい思考を持つ人材が、コンピューター支援設計ソフトウェア、現代的なフライス加工や機械加工技術、従来の金属や合金よりも優れた性能と利点をもたらす新素材といった先進的なツールを携えてこの分野に参入したのです。

この新たな発想の持ち主たちは、シンプルな使命を掲げていました。伝統的な高級機械式時計製造の情熱と美しさを継承しつつ、現代的な形態と機能を取り入れ、同時に現代的なデザインを強調すること。既に確立された時計製造の巨頭たちと肩を並べるためには、挑戦者たちは従来の考え方や規範を見直す必要がありました。こうした背景から、ユリス・ナルダンは常にフリークのプラットフォームを「手首の上の実験室」と位置づけてきました。革新的形状・素材・技術を探求するための、小さいながらも大きな影響力を持つ空間。その目標は常に、伝統を尊重しつつ古典的概念に挑戦することです。

同様に、ウルベルクは時計製造における明確な未来的解釈を掲げて設立されました。 彼らは既存の複雑機構を単に再解釈することを拒み、 彼らの創造性は、唯一無二の方法で構想された独自の作品として結実しました。 まさに前衛的なマニフェストと言えるでしょう。 ウルベルクの時計は単に時刻を告げる道具ではなく、 既存の時計製造の境界を押し広げ、挑戦し、そして最終的に超越するために設計された概念的機構なのです。

2001年、革新的精神の持ち主であるロルフ・シュニーダー率いるユリス・ナルダンは、既存の定義の枠を超越しているがゆえに「フリーク」としか呼びようのない画期的な新コンセプトを発表しました。この「フリーク」は、高級時計の仕組みや技術に対する人々の認識を変えただけでなく、当時の時計製造において斬新な素材であったシリコンを採用した点でも大きな意義がありました。当時、ユリス・ナルダンの技術責任者であったピエール・ギガックスは、コンピューター用マイクロチップの製造技術を機械式ムーブメント部品の製造に応用するという、非常に困難な課題に取り組みました。天才時計職人ルードヴィヒ・エクスリン博士と密に連携し、ユリス・ナルダンは、従来金属で製造されていた主要部品の一部を、半金属であるシリコン製の新部品で置き換える機械式時計ムーブメントの開発を目指しました。2006年、同社は自社マイクロメカニカル研究所「シガテック」を設立しました。2001年、ユリス・ナルダンのチームは時計製造におけるシリコンの優れた用途に確信を持ち、フリークの文字盤に大胆にその革新性を盛り込んだのです。これは伝統を重んじる人々にとって、衝撃的な出来事でした。時計の分針は、テン輪や脱進機といった部品がシリコンで作られ、その動きを視覚的に表現する歯車列を兼ねるものでした。

2001年以降、ユリス・ナルダンはフリークの改良を重ね続けました。 これまで製作されたのはわずか数千本ですが、発表から約25年を経て、フリークは大きく進化を遂げてきました。今、フリークは新たな章を迎え、その象徴的なディスプレイが、さらに別の象徴的なディスプレイへと置き換えられるのです。

独立性を称えるコラボレーション
独立系ブランド間の新たな関係性
本来なら競合関係にある時計メーカー同士のコラボレーションは、実は約30年前の現代高級時計時代の初期にまで遡ります。実際には、高度な時計のほとんどが、実現のために複数の専門家の技量と才能を必要とします。つまり、舞台裏では共同作業はすでに一般的であり、これを公開することで透明性が高まり、ファンやコレクターは、彼らが愛用する美しい時計を生み出している世界をより深く理解し、堪能できるようになるのです。

高級時計分野におけるコラボレーションは、多くの革新的なアイデアが生まれる場でもあります。複数の独立した才能がもたらす先駆的なコンセプトは、しばしば前衛的な作品やコンセプトを生み出し、時計職人とコレクターの双方にインスピレーションを与えます。ユリス・ナルダンは、自社チームとコラボレーターを常に鼓舞し、これまで可能と考えられていた限界を押し広げ、世界で最も要求水準の高いコレクターや愛好家のために最先端の製品を生み出してきました。

ユリス・ナルダンとウルベルクは、コラボレーションには馴染み深い存在ではありますが、今回のUR-FREAKの誕生以前には一度も共同製作を行ったことはありません。実際、ユリス・ナルダンが他の時計ブランドとコラボレーションするのは、今回が初めてです。ユリス・ナルダンは、前述のルートヴィヒ・エクスリン博士のような著名人と、数十年にわたり積極的に共同作業を行ってきました。

ウルベルクは、常にコラボレーションをアイデンティティの中心に据えてきました。このブランドは、時計職人フェリックス・バウムガルトナーとデザイナーのマーティン・フレイという、互いに補完し合う2人のビジョンが出会ったことから誕生しました。彼らの融合は、卓越した技術と大胆なコンセプトを結びつけ、画期的なメカニズムだけでなく、美的言語においても根本的に異なる時計を生み出しました。2人の協力によって、ウルベルクは現代時計製造において最も独創的な存在の一つとなり、独立系メゾンの在り方を再定義しました。

ユリス・ナルダンとウルベルクは共に、この強力なチームワークの伝統を引き継ぎ、その結果生まれたUR-FREAKは、独立性を称えるために互いの最高のものを融合させた特別な作品です。

「独立」という一つの概念でつながる異なる世界
ユリス・ナルダンとウルベルクは、それぞれ独自の世界観と個性を体現しながら、現代のスイス高級時計業界において確固たる地位を築いています。両社はそれぞれ独立性を体現していますが、「独立性」の核となる定義は共通しており、それは「自由」に等しいものです。ウルベルクは、創設者のマーティン・フレイとフェリックス・バウムガルトナーが提唱する、唯一無二の製品とデザインビジョンを推進するために、意図的に小規模な体制を保っています。ウルベルクにとって、独立とは、妥協をせず、第三者の気まぐれに左右されることなく、限りなく芸術的な探求を追求することを意味します。ユリス・ナルダンにおいて、独立した自由とは、自分たちが選択したあらゆる技術的プロジェクト、製造プロジェクトに専念できる能力として現れています。ユリス・ナルダンは、ますます印象的な機械式ムーブメントの設計だけでなく、そのような素晴らしい機械を作るための技術や産業知識の開発にも力を入れています。ウルベルクとユリス・ナルダンの「独立性」の定義は、創造的なインスピレーションとはトレンドを追うのではなく、社内から生まれるべきであるという点で一致しています。また、独立性によって時計職人は、野心的な目標の実現に向けて、集中した長期的な道を歩むことができるという点でも一致しています。したがって、独立性によって、これらの注目すべき時計メーカーは、誰と、なぜ共に仕事をするのかを選択することができるのです。最高の時計のコラボレーションは、二つの強力な独立した存在が、その関係に深く投資できる“完全な自由”を手にしているときに生まれます。そして、UR-FREAKがまさにその成果なのです。

真の技術的コラボレーション
ユリス・ナルダンとウルベルクの関係性は、今日の高級時計業界における他の多くの創造的コラボレーションとは一線を画すものと言えます。多くの場合、コラボレーションは斬新ではあるものの、既存の時計製品に表面的な変更を加えるに留まります。しかし、ユリス・ナルダンとウルベルクのような技術的コラボレーションは、全く新しい機械式システムを生み出しましました。したがって、UR-FREAKは両ブランドのDNA要素を融合させただけでなく、二つのスイスの匠が共同開発した全く新しい機械式ムーブメントを提示しています。象徴的なユリス・ナルダン「フリーク」のレガシーに触れ、ウルベルクはその特徴であるサテライト時刻表示システムを、ユリス・ナルダンの自社製シリコン部品の専門技術と融合させることを目指しました。そして両者は共に、いまだかつて見たことのない、しかし両者の世界に優雅に溶け合う全く新しいシステムを創り上げました。UR-FREAKは、時計業界がユリス・ナルダンとウルベルクに認めるそれぞれの価値観を等しく体現する、他に類を見ないバランスの取れたコラボレーションウォッチです。両ブランドにとって、UR-FREAKは双方の魅力を融合させ、多くの人々にまだ知られていない両ブランドの共通点を時計愛好家に示している点で、成功したコラボレーションと言えるでしょう。

UR-FREAK
クロスオーバーとコラボレーションの精神が現代の高級時計製造文化に深く根付いた今、この極めてエクスクルーシブなクリエーションコンセプトは、時計愛好家やコレクターに早々に理解されることでしょう。
ユリス・ナルダンとウルベルクにとって、UR-FREAKは前衛的なフリークのコンセプトと革新的なウルベルクの時刻表示の完璧な融合です。この精神は、専門的なノウハウとそれぞれの独自の技術を融合させ、これまで想像もできなかった新しいデザインとコンセプトを生み出したいという強い思いによって支えられています。

機構がデザインを定義する
フリークはムーブメント全体が回転して時刻を示し、一方、ウルベルクのサテライト式時刻表示は、機械の常識を覆し、時間そのものの捉え方を変えました。今、2つの複雑機構が融合し、一つの、完全統合型自社製キャリバーが誕生しました。

このエンジニアリングの驚異を製作するにあたり、特徴的なワンダリングアワーサテライトディスプレイとケースのベゼルデザインを実現すべく、150点以上の全く新しい部品が開発されました。時刻は3本の連結された針のうちの1本によって表示されます。 アクティブの針が文字盤右側のミニッツスケール上をスライドします。各針にはジャンピングアワーディスプレイとして機能する回転ドーム型ディスクが備わっています。回転カルーセルに連動した現在の時間が60分目盛りスケール上を移動し終えると、アワーディスクが切り替わり、次の針がミニッツトラックの起点から移動を開始し、次の時を読み取れる状態になります。中心部にはシリコンベースのバランスホイール・オシレーターと脱進機ユニットが配置されています。これらはサテライトシステムと共に回転し、3時間ごとに1回転します。従来のトゥールビヨンやカルーセルの仕組みと同様に、UR-FREAKの継続的な方位変化が計時誤差の低減に一役買っています。

UR-FREAKは、幅44mmのユリス・ナルダン「フリークONE」のケースをベースに、ウルベルク特有の深みのあるアンスラサイトグレーカラーのサンドブラスト加工を施したチタンを採用しています。このベースに、ウルベルクを象徴するデザイン要素が加わり、作品の魅力をさらに高めています。例えば、チタン製の回転ベゼルとケースバックには、ウルベルクの特徴的なデザイン要素である3箇所のフルーテッド加工が施されています。さらに、チタンの色合いにアクセントを加えているのは、ウルベルクを象徴するエレクトリックイエロー(Pantone 395 C)です。この鮮やかな色が、サテライトポインター、インデックス、そしてビスポークフィットのラバーストラップを引き立てます。

ユリス・ナルダン「フリーク」を最もよく表す特徴の一つに、従来のリューズを持たないという点があります。UR-FREAKも同様にリューズを備えておらず、これにより手首に装着した際の洗練されたストリームラインの美観がさらに際立ちます。フリークコレクションの時計は通常、リューズの代わりに回転ベゼルとケースバックの両方を採用しています。ケースの6時位置にある「ロッカー」と呼ばれる小さなタブが、ベゼルを使用していない際にしっかりと固定します。この限定モデルには特別な「UR-FREAK」のラベルが施されています。ロッカーを引き上げるとベゼルが自由に回転し、その動作によって針が動いて時刻調整が可能となります。UR-FREAKはグラインダー®ベースの自動巻きシステムを採用していますが、UN-241ムーブメントはケースバックを回すことで手巻きも可能です。スライド式パーツのサンドイッチ構造から成るにもかかわらず、UR-FREAKのケースは30メートルの防水性能を備えています。

エンジニアリングの驚異
ウルベルク設計のワンダリングアワーサテライトディスプレイを支える機械式システムは、ユリス・ナルダンが新たに開発した自社製キャリバーUN-241ムーブメントです。このムーブメントは、単一の完全統合型自社製キャリバーとして誕生しました。 GPHGの受賞歴を誇る象徴的なフリークONEのUN-240キャリバーをベースに、20年以上にわたるノウハウと革新性を注ぎ込んだこのムーブメントは、非常に装着しやすいケースに収められ、バランスの取れた性能と現代性を見事に融合しています。 シリコン製オシレーターは3Hzの振動数で動作し、90時間という優れたパワーリザーブを実現しています。

多くのムーブメントがオシレーターを裏側に隠す設計であるなか、フリークは常に鼓動する心臓部を表側に配置してきました。この新たなデザインでは、オシレーターが中央に据えられています。高度なシリコン技術により、標準モデルより25%大きく設計されています。視覚的インパクトを最大化しつつスペースを節約するため、オシレーターは回転するアワーサテライト上部の中心位置に配置されました。この独自のレイアウトは、従来の段階的な時計製造アプローチから脱却し、ムーブメントと文字盤を同時に設計することで初めて実現し、形と機能が一体となって構想されました。

先駆的テクノロジー
この自動巻きシステムは、ユリス・ナルダンのフリークONEおよびフリークSモデルを除き、他のどの時計にも搭載されていない独自の機構です。ユリス・ナルダンはこのシステムを「グラインダー®」と呼んでいますが、これは機構の仕組みをそのまま表現しています。ほとんどの自動巻き機構は、主ゼンマイに動力を供給する前に一定の力と動きを必要とする可動式の錘に依存しているのに対し、グラインダー®はごくわずかな動きさえも運動エネルギーに変換することで、従来システムの巻き上げ効率を飛躍的に向上させます。グラインダー®は独自のシステムであるだけでなく、数十年ぶりに自動巻き機構の効率を真に向上させた革新的な技術でもあります。

シリコン=ユリス・ナルダンが初めて導入した、現代時計製造における革新的な素材
2001年以降、ユリス・ナルダンはフリークのために20件以上の特許を出願し、シリコンの専門家かつ製造者としての地位を確立しています。同社は2001年に初代フリークを発表した際、半金属であるシリコンを時計製造に初めて採用しました。シリコンが従来の金属に代わる有用な代替素材となるのには、いくつかの理由があります。この天然元素は、従来の金属部品に深刻な問題を引き起こす可能性のある温度変動や磁場などの環境変化に耐性があります。また、効率性と長期性能を求める時計メーカーにとって共通の課題である、極めて低い摩擦特性という利点も備えています。シリコン部品は非常に長期間使用可能で、従来の潤滑方法も不要です。これにより必要なメンテナンス間隔がさらに延び、所有者の満足度向上に寄与します。

ユリス・ナルダンが時計製造における素材としてシリコンの研究を始めた当初、その加工には非常に高いコストがかかり、伝統的な時計製造への応用は困難を極めました。しかし、その性能面での利点に対する期待は、この先駆的なスイス企業にとって懸念をはるかに上回り、この素材の開発と機械式時計のムーブメントへの応用に多大な投資を行ったのです。

ユリス・ナルダンの発明の一つに、ダイヤモンシル(DIAMonSil)と呼ばれる素材があります。その名が示唆するように、これはダイヤモンドでコーティングされたシリコン素材です。このコーティングにより、シリコンの脆さを補う重要な耐久性層が加わります。こうした部品は常に大きな力にさらされるためです。
ユリス・ナルダン以外、時計にDIAMonSil技術を搭載できる時計メーカーは存在しません。今日では、主要な時計メーカーのほとんどが、少なくとも主力製品の一部にシリコンを採用しています。

セイコー 5スポーツ コレクションに、36mmのフィールドウォッチシリーズが新登場。

腕時計をしない人が、見識のある“時計人間”であるあなたに、どんな(機械式)時計を買えばいいのかと質問してきた場合。セイコー5を、特に当時65ドル(日本円で約8000円)で販売していた、直径36mmの時計を集めたシンプルなコレクション、SNK800シリーズをすすめる可能性がかなり高いと思う。SNKシリーズは手ごろで機能的であり、またパイロットとフィールドウォッチの中間のような美的な魅力を持ち、幅広い層に支持されていた。そして2019年、セイコーは新たにセイコー 5スポーツコレクションを発表し、それまで展開していたセイコー5のラインを廃止した。

セイコーはついに、5スポーツから36mmのフィールドウォッチ、セイコー 5スポーツ フィールド スーツ スタイルとフィールド スポーツ スタイルを発表し、クラシカルなフォルムを復活させたのである。セイコーが昨年発表した39mmの大振りなSRPGシリーズと酷似しているが、同コレクションはスティールケースが数mmほどダウンサイジングしている。フィールド スポーツ スタイルのファーストトリオは、アラビア数字に、ブラックまたはクリームカラーのダイヤルを持つフィールドウォッチのSBSA197(海外版ではSRPJ81)、SBSA199(海外版ではSRPJ83)、SBSA201(海外版ではSRPJ85)の3本で展開。さらにSRPJ87(海外でのみ展開)とSBSA203(海外版ではSRPJ89)のデュオは、パイロットウォッチに近いダイヤルのレイアウトを備え、あの当時のSNKシリーズを思わせるデザインとなっている。本稿執筆時点では、セイコーはアメリカ以外の市場でのみ発売を予定しており、発売時の希望小売価格は各3万8500円(税込)となっている。

セイコー 5スポーツの新しいコレクションは基本的に、見た目どおりに再現されたものが手に入る。直径36mm、厚さ12.5mm、ラグからラグまでは44.4mmと、既存の39mmサイズで展開しているフィールドウォッチと比較すると、程よいサイズ感となっている。私にとってこの大きさは、フィールドウォッチとしてはまさに完璧といえる。同様のスペックを持つ、クラシックなフィールドウォッチをいくつも挙げれば私の意見に同意してくれると思う(やぁ、あなたたちもここにいるんだね、エクスプローラー 1016、ハミルトンのカーキフィールド!)。

SBSA199をクローズアップ。

最初のトリオは、フィールドウォッチとしておなじみのレイアウトだ。アラビア数字のインデックス(そのすぐ内側には小さな24時間表記も)に、3時位置のデイデイト、針とインデックスには夜光を塗布している。SBSA197はブラックのダイヤルにホワイトのアクセント、SBSA199はサンドカラーのダイヤルにブラックのアクセント、そしてSBSA201は質感のあるブラックダイヤルに温かみのある(フォティーナ)アクセントを組み合わせている。ひとつ目はSS製ブレスレット、ふたつ目はナイロン製ストラップ仕様で展開。最後に、セイコーはフィールド スーツ スタイルに、さらに2本のリファレンスを追加している。SRPJ87とSBSA203である。サイズはまったく同じだが、従来のパイロットウォッチに近いレイアウトかつ、サンバーストダイヤルを採用しているのが特徴だ。

5つのリファレンスすべてに、約41時間パワーリザーブのセイコー製自動巻きCal.4R36を搭載。このキャリバーは2011年から多くのエントリーモデルに搭載するなど、高い信頼性を提供してきた。最後に、フィールド スポーツ スタイルおよびフィールド スーツ スタイルはすべて10気圧の防水性能を備えている。

アメリカ以外での販売小売価格は4万円程度だ。セイコーのエントリーモデルで、しかもフィールドウォッチとしてはやや高値ではあるが、この価格はより多くの製品が市場に出回るにつれて下がっていくことだろう。現在、この時計は、より強固なセイコー 5スポーツのダイバーズと同じ価格帯にあるが、ふたつの時計は異なるグループにいる人々にとって違う魅力を持つ。SNK807は私が最初に買った時計ではないかもしれないが、最初の3本のうちの1本に入ることは確かだ。古いSNK800シリーズが多くの人にとってメカニカルウォッチの入門機であったように、この新しいSBSA、SRPJシリーズもそうであってほしいと願っている。かつてのSNKは毎日のように、1日100ドル以下で見つかったはずだが、SBSA、SRPJシリーズがそんなに安くなるとは夢にも思わない。しかし今は2013年ではなく、2023年の話。見た目もよくなり、ムーブメントも改良が加えられている。今ではSNK80xの系譜でさえ、翌日配送してくれるお気に入りのインターネットの巨大企業では、150ドル程度になっているのだ。

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程よい質感を備えたSBSA201を詳しくみる。

セイコーが36mmというサイズの、比較的安価なフィールドウォッチを提供するようになったのは喜ばしいことだし、前のバージョンよりも明らかに洗練された印象だ。SNK800シリーズが生産を終了して以来、市場のなかで比較的空いたままになっていたジャンルの重要なスペースである(タイメックスなどは立派にその役目を果たしていたが)。もし腕時計を持っていない友人が“数百ドル”という予算内でおすすめの時計を教えてほしいと尋ねてきたとしても、私はもうどれをおすすめすればいいかわかるため、“ああ、いい時計だね”ときっと同意してくれるだろうという自信を持っている。そして数年後に彼らは、もっと大きな予算を携えて、きっと戻って来てくれるだろう。

基本情報
ブランド: セイコー 5スポーツ(Seiko 5sports)
モデル名: フィールド スポーツ スタイル(Field Sports Style)、フィールド スーツ スタイル(Field Suits Style)
型番: SBSA197(海外版ではSRPJ81)、SBSA199(海外版ではSRPJ83)、SBSA201(海外版ではSRPJ85)、SRPJ87(海外でのみ展開)、SBSA203(海外版ではSRPJ89)

直径: 36mm(ラグからラグまでは44.4mm)
ラグ幅: 18mm
厚さ: 12.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック(SBSA197、SBSA201)、サンド(SBSA199)、シルバー(SRPJ87)、グリーン(SBSA203)
風防: カーブハードレックス
夜光: あり
防水性能: 10気圧(日常生活用強化防水)
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット(SBSA197)、NATOストラップ(SBSA199、SBSA201)、カーフストラップ(SRPJ87、SBSA203)

seiko 5 sports 4r36 caliber
ムーブメント情報
キャリバー: 4R36
機能: 時・分・秒、日付・曜日表示
直径: 27mm
パワーリザーブ: 約41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 24

価格 & 発売時期
価格: 各3万8500円(税込)

軍用時計がオリジンの「カーキ フィールド」コレクションは、堅牢でラギッド。

ハミルトンが「カーキ フィールド」を体感する期間限定イベントを開催 ~

「カーキ フィールド」 X 「アメリカンカルチャー」。アドベンチャー、エンターテイメント、ヘリテージの精神が息づく空間で「カーキ フィールド」の世界を体感できる期間限定イベント開催。軍用時計がオリジンの「カーキ フィールド」コレクションは、堅牢でラギッド。このミリタリーウォッチの伝統とアメリカンカルチャーが息づく「カーキ フィールド」コレクションの魅力が五感で感じられるイベント“Find your KHAKI”を期間限定で開催します。

ハミルトンは1892年アメリカ ペンシルバニア州ランカスターで創業しました。130年以上の歴史を誇るハミルトンのウォッチメイキング技術は、アメリカの鉄道黎明期と共に発展し、軍の兵士、パイロット、ハリウッドスターの腕元を彩ってきました。数々の名作の中でも「カーキ」シリーズには、絶対的な精度を誇る歴史があります。
1917年、ハミルトンはアメリカ軍のオフィシャルウォッチサプライヤーに任命され、どんな時でも常に信頼できるミリタリーウォッチの供給をスタートしました。軍用時計としてアメリカ軍に認められた高い水準を維持しながら、迅速に技術革新を行う能力が評価され、5度の「Army-Navy ‘E’ Award」の栄光を手にしてます。
特に軍用時計がオリジンの「カーキ フィールド」コレクションは、堅牢でラギッド。このミリタリーウォッチの伝統とアメリカンカルチャーが息づく「カーキ フィールド」コレクションの魅力が五感で感じられるイベント“Find your KHAKI”を期間限定で開催いたします。

本イベントでは、アメリカに暮らす一人の“KHAKI Lover”の部屋をコンセプトに、「カーキ フィールド」が持つ多面的な魅力を空間演出とともに表現。アドベンチャー、エンターテイメント、ヘリテージ、3つのテーマで語られる「カーキ フィールド」のストーリーを体験できる没入型展示として展開します。
アメリカのヴィンテージクロースや雑貨の専門店“2nd Boom”とインテリアセレクトショップ”SHARK ATTACK“の協力のもと、このイベントのためだけにテーマに沿った特別な部屋を演出。しかも、それぞれの部屋に設置しているインテリアや家具、ポスター、レコード、衣類など、ほとんどの展示物をお買い求めいただけます。

「カーキ フィールド」はただの時計ではありません。それは、歴史と文化、そして自身のスタイルとつながるタイムピースです。ハミルトンが纏う“アメリカンカルチャー”を体感し、この特別な機会のために再構築した空間で、あなたにぴったりの「カーキ フィールド」を見つけてください。

[SHARK ATTACK CEROTE ANTIQUES]
ヴィンテージ家具好きが通う、インテリアセレクトショップ”SHARK ATTACK“ 。独自のコンテナ船で仕入れる家具や雑貨は国内トップクラスの入荷量です。また国内外の新進気鋭ブランドも多数取り扱う。店舗住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-10-2 1F-B3F。https://sharkattack.jp/

[2nd Boom]
アメリカのヴィンテージ衣料に特化した専門店。店内で使用している雑貨も希少な品が揃う。店舗住所:東京都渋谷区恵比寿西1丁目16−2 恵比寿フラワーマンション。 https://www.instagram.com/2ndboom_ebisu/

【イベント概要】
<HAMILTON POP UP Event “Find your KHAKI” >
日時:
・11月22日(土) 11:00~19:00
・11月23日(日) 11:00~19:00
・11月24日(月・振休) 11:00~17:00
場所:GATE
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目5−10
アクセス:JR山手線 原宿駅 / 東京メトロ 明治神宮前駅 徒歩3分 
*入場無料
URL:https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/findyourkhaki-popup-2025
※イベント会場での商品購入についての注意事項
・現金でのお支払いはお受けしておりません。キャッシュレス決済をご利用くださいますようお願いいたします。
・誠に恐縮ですが、ご購入頂いた商品は、不良品を除き返品交換はいたしかねます。
・ご購入時にレシート又は領収書の発行は、対応しておりません。あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。
・イベント会場では、時計の販売を行っておりません。どうぞ、お近くのハミルトンストア 東京 キャットストリートにお立ち寄りください。

イベント開催特典
ハミルトン オフィシャル LINEにお友だち登録をしていただき、イベント会場で来場スタンプを取得した上で、ハミルトンストア 東京 キャットストリートにご来店いただいたお客様へ、オリジナルノベルティをプレゼント。
時計をご購入いただくとさらに豪華なプレゼントをご用意して、みなさまのご来場をお待ちしております。

注目のハミルトン展示商品

カーキ フィールド メカ
軍用時計がルーツで、高性能を誇る。ハミルトンを代表するアドベンチャーウォッチで、アメカジファッションとの相性が抜群。ワイルドなアウトドアから賑やかな街中まで、人生の旅を楽しむ人たちを腕元で支えるタイムピース。

カーキ フィールド マーフ
名匠クリストファー・ノーラン監督が手掛けた2014年公開の大ヒット映画『インターステラー』に登場する“マーフウォッチ”。登場人物の個性を鮮やかに描き出し、ファンの熱望により商品化されたユニークなオリジンを持つ。

カーキ フィールド クォーツ
1960年代に英国政府の非軍人向けに製造された「ハミルトンG.S.」をモチーフに誕生した「カーキ フィールド クォーツ」。正統性を受け継ぎながら、ファッションコーディネーションとしても楽しめるエントリーモデル。

カーキ フィールド エクスペディション
アウトドアに特化した時計を高いレベルへ引き上げる「カーキ フィールド エクスペディション」。頑丈なステンレススチール製ケースに、東西南北の基本方位が記された両方向回転式コンパスベゼルを備え、太陽の力による目的地へのナビゲーション機能が搭載されています。

カーキ フィールド メカ パワーリザーブ
ダイヤル上にパワーリザーブを示す、標準持続時間表示機能を備えた「カーキ フィールド」。伝統的なフィールドウォッチのデザインと、現代の時計製造技術が融合したモデル。エネルギー残量をひと目で確認できる実用性は、日々さらなる高みを目指す現代の冒険家にとって最適のツールです。

カーキ フィールド メカ 東京 キャットストリート エクスクルーシブエディション
ハミルトンストア 東京でのみ発売される「カーキ フィールド メカ」。質感あふれるコンクリートダイヤルに猫の足跡、ケースバックは”HIPSTER CAT”の刻印。キャットストリートのエッセンスとポップカルチャーを表現したモデル。

【お問い合わせ】
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン
Tel.03-6254-7371 

[ハミルトン]
1892年アメリカ ペンシルバニア州ランカスターで創業。130年以上の歴史を誇るハミルトンは高精度な時計を作り続けています。ハミルトンのウォッチメイキング技術は、アメリカの鉄道黎明期と共に発展し、軍の兵士、パイロット、ハリウッドスターの腕元を彩りました。フィルムメーカーのウォッチメーカーとして揺るぎない存在であり続けているハミルトンの時計は、500本を超える映画に登場しており、カスタムウォッチが複数のハリウッドの大ヒット映画において非常に重要な役割を担っています。タイムピースを通して、本物のキャラクターやストーリーラインの確立に励む中で、ビデオゲームに登場するブランドウォッチを初めてデザインしたのも、ハミルトンです。クラフツマンシップと精度を追求し続けるハミルトンは、1957年に世界初の電池式腕時計を発表し、1970年には初のLED式デジタルウォッチを発表しました。ハミルトンはデザイン、テクノロジー、クラフツマンシップを追求し続け、ウォッチメイキングのリーディングカンパニーであるスウォッチグループの一員として、アメリカンスピリットとスイスのテクノロジーが融合したタイムピースを生み出しています。

H.モーザーが一 新しいストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン フュメダイヤルを発表した。

H.モーザーが一体型ステンレススティール製ブレスレットモデルを刷新し、新しいストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン フュメダイヤルを発表した。同モデルは1年間のみ生産される限定モデルとなっている。文字盤には、ほかの限定ダイヤルでしか見られない縦縞のグリフェ仕上げを採用。この仕上げは光と調和すると、ライトブラウンからミラー効果のあるブラックへと表情が一変する。

Moser Streamliner
1920年代から1930年代で活躍した高速列車からインスピレーションを得たストリームライナーケースはそのままに、ラグを廃して一体型のSS製ブレスレットを採用。ミドルケースの側面が窪んでおり、サテン仕上げとブラッシュ仕上げ、そしてポリッシュ仕上げを交互に施している。この対照的な仕上げはブレスレットにも受け継がれており、非常に複雑な構造のリンクは垂直方向のサテン、ポリッシュを組み合わせた仕上げを取り入れている。スーパーコピー代引きダイヤル側のサファイアはドーム型風防、裏蓋はシースルーバック仕様となっていて、そこからモーザーのダブルストライプ仕上げを施したCal.HMC200ムーブメントが鑑賞可能だ。ソリッドゴールド製ローター、そして最低3日間のパワーリザーブを実現している。

H. Moser Streamliner Smoked Salmon brown dial
特別仕様のこのモデルは1年間限定の販売で、価格は312万4000円(税込)となっている。

我々の考え
まずH.モーザーのオーナーであるベルトラン・メイラン(Bertrand Meylan)氏は、同ブランド主力のストリームライナー・センターセコンド “グリーン・ドラゴン”モデルとの別れをほのめかした。そんななか、同氏の弟であるブランドCEO、エドゥアルド・メイラン(Edouard Meylan)氏が、自身のInstagramに釣り用のフライを投稿している。ふたりの兄弟、およびブランドは新たなリリースを予告し、我々を楽しませる方法を知っていたのだ。そして今回、最新カラーの“スモークサーモン”ストリームライナーは、かつての鮮やかなグリーンダイヤルと比べると、少し真面目で控えめな印象と言えるもので、いい気分転換にはなるだろう。

H. Moser Streamliner
ストリームライナーは私のお気に入りの腕時計のひとつで、あまり野暮ったいバリエーションでは見かけない。写真で見る限り、スモークサーモンダイヤルを強調したブラウン寄りのチョイスはいいと思うのだが、採用しているグリフェ仕上げにより“木目”調が強すぎないか、少々気になるところだ。だがモーザーの強みのひとつである、文字盤のセンスに疑いを持ったことはない。ということで、実際に見てみて光と色の遊びを存分に味わわないことには、想像の域を出ないと思う。

基本情報
ブランド: H.モーザー(H. Moser & Cie.)
モデル名: ストリームライナー・センターセコンド スモークサーモン(Streamliner Centre Seconds Smoked Salmon)
型番: 6200-1207

直径: 40.0mm
厚さ: サファイアクリスタルなしは10.3mm、ありは12.1mm。
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: スモークサーモングリフェ仕上げダイヤル
インデックス: アプライド
夜光: グロボライト製®の時分針
防水性能: 120m
ストラップ/ブレスレット: 一体型SS製ブレスレット、フォールディングクラスプ、3つのSS製ブレード、モーザーロゴの刻印

H. Moser Streamliner movement
ムーブメント情報
キャリバー: HMC200
機能: 時・分・センターセコンド
直径: 32.0mm
厚み: 5.5mm
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 両方向巻き上げ式自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 27
追加情報: 独自のシュトラウマン®ヒゲゼンマイ、モーザーストライプ仕上げのムーブメント

価格 & 発売時期
価格: 312万4000円(税込)

DB28の最新作は、時計の小型化というトレンドに沿った進化を遂げている。

ドゥ・べトゥーン DB28のダウンサイジング版となるDB28xs スターリーシーズを発表。

ドゥ・べトゥーン(De Bethun)のラインナップにおいて中核をなすDB28は、長きにわたって時計製造とデザインの両分野において特異かつ独特な視点を表現してきた。今回この一風変わったスイスのブランドは、DB28をより小さなケースに収めた最新進化形となるDB28xs スターリーシーズ(DB28xs Starry Seas)を発表した。美しい手巻きムーブメントと特別な文字盤を備えたドゥ・べトゥーンの“エクストラスモール(xs)”モデルは、ブランドが有するユニークな魅力をウェアラブルでモダンな存在へと昇華することを目的としている。

まずはケースについて話をしよう。DB28xs スターリーシーズは直径38.7mm、厚さ7.4mmで、ケースとヒンジ付きラグはいずれもグレード5のチタン製。表面には鏡面仕上げが施されていいる。文字盤にはブランドロゴらしいものがまったく見当たらず、外周部のシルバーのチャプターリングに時・分表示とロゴの両方が記されている。

ドゥ・ベトゥーンのDBシリーズの多くがそうであるように、文字盤はその時計の印象を大きく左右する。DB28xsの場合、文字盤にはブルーのポリッシュ仕上げを施したグレード5チタンを使用。“ランダムギヨシェ”パターン(ドゥ・ベトゥーンは世界初だと語っている)で表面を仕上げ、波打つような文字盤の表面に、ホワイトゴールドの星がまるで浮かび上がるように配置されている。ゆえにスターリーシーズ、星の海なのだ。

ブルーダイヤル上に星を模した装飾を施した外観は、DB28 スターリースカイ(DB28 Starry Sky)やDB25 スターリーバリアス(DB25 Starry Varius)といったブランドの過去の作品から派生したものだ。針は文字盤に表された静謐な空間の上に浮かんでおり、内部にはドゥ・ベトゥーンの手巻きCal.DB2005を搭載している。このキャリバーは過去にいくつかのDB25で確認されており、6日間のパワーリザーブと2万8800振動/時で時を刻む。

この時計がドゥ・べトゥーンブランドに属し、D28にラインナップしていることはいうまでもないだろう。DB28xs スターリーシーズは9万ドル(約1257万円)で販売予定であり、この値段に関しては少々驚きを覚えるかもしれない。

僕が時計に興味を持つようになってからこれまで、ドゥ・べトゥーンのパーソナリティ、遊び心、そして伝統的な時計製造のコンセプトや手法とネオフューチャリズムの要素を織り交ぜる能力(彼らの“ドリームウォッチ”を見てみて欲しい)を高く評価している。2013年に初めて行ったバーゼルワールドのハイライトがこのブランドで、それ以降、僕はこのブランドの時計、特にDB28をファンとして遠くから見守っている。

De Bethune DB28xs Starry Seas
そう考えると、直径39mmというサイジングは理にかなっていると思う。しかし、DB25QPのように40mm径の時計もあるものの、DB28シリーズのサイズは43〜44mmが中心だ。この手のサイズ感は2000年代半ばから後半にかけてドゥ・べトゥーンが注目を浴び始めたころ(ブランドの設立は2002年)に流行したものだ。しかし時代と人々の好みは常に変化するのである。フルサイズのDB28も、ラグがケースから分離して手首に沿うようになっているために不思議とうまくフィットするのだが、39mm径のDB28シリーズというアイデアは個人的に大歓迎だ。

もし新たにドゥ・べトゥーンを購入するにあたって実際にアドバイスを求めているのなら、僕に言えることは正規販売店に立ち寄った際にひとまわり大きなDB28とDB28xsを比較する機会を逃さないことだ。たとえそれがコントラストを確かめるだけだとしても意味がある。

De Bethune DB28xs Starry Seas
サイジングをのぞけば、DB28xs スターリーシーズにはDB28のすべての要素が詰め込まれている。高価だが美しく繊細で、個性に溢れた時計だ。初めて試着した2013年当時から変わらず、いまだ僕はDB28のオーナーになれそうな気配はない。だが、もしその状況が変わるようなことがあれば、DB28xsは間違いなく有力な候補になるだろう。

基本情報
ブランド: ドゥ・べトゥーン(De Bethune)
モデル名: DB28xs スターリーシーズ(DB28xs Starry Seas)
型番: DB28XsTIS3

直径: 38.7mm
厚み: 7.4mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤色: ブルーチタンの文字盤にランダムなギヨシェパターン
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: チタン製ピンバックル付きアリゲーターレザーストラップ

db28xs
ムーブメント情報
キャリバー: DB2005
機能: 時・分
直径: 30mm
パワーリザーブ: 6日間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27
追加情報: 自動調整ツインバレル パワーリザーブ、フラットターミナルカーブ巻き上げヒゲゼンマイ、シリコン製ガンギ車

価格 & 発売時期
価格: 9万ドル(約1257万円)