「カーボンファイバーの時計って、どうしても高級過ぎる…」。
そんな常識を覆す、「手に取りやすい価格帯」で登場したのが、ティソの「恒星(Sideral)」シリーズの最新作です。
見た目のインパクトは「視覚暴擊(Visual Impact)」そのもの。真っ黒なカーボンに、鮮やかな「明黄色(イエロー)」が散りばめられており、かつて「若者にこそ使ってほしい」と謳われた1970年代のDNAを、見事に現代によみがえらせています。
今回は、この「軽くて・カラフルで・タフ」な時計の魅力を、徹底解剖していきます。
🚀 歴史に学ぶ:1971年の「革新」を、2023年にアップデート
ティソの「恒星(Sideral)」という名前は、時計好きならずとも知る「伝説的なシリーズ」です。
1971年当時: 航空宇宙産業の技術を取り入れ、世界初の「ガラス繊維ケース」を採用。当時としては画期的に「軽くて丈夫」な素材として、若者を中心に大ヒットしました。
2023年の今: そのDNAを受け継ぐ素材が、「フォージドカーボン(Forged Carbon)」です。
今回は、その「軽さ」と「独特の渦巻くような模様(水波紋)」を活かしつつ、現代の技術でさらに進化させています。
🎨 デザイン:真っ黒に映える「原色」の美学
この時計の一番の見どころは、「カラーリング」です。
ベース: ケースは深邃なブラックのカーボン。ただし、ケース全体がカーボンではなく、「カーボンで精鋼を包む(Carbon-wrap-Steel)」構造を採用しています。これにより、コストパフォーマンスを高めつつ、ムーブメント周りの強度を確保しています。
アクセント: そこに、1971年当時の復刻モデルを彷彿とさせる「明黄色(Yellow)」と、「赤・緑」の5分刻みインデックスが配置されています。
これは単なる「派手さ」ではなく、「ヨットレース」のための機能です。
5分刻み表示: ヨットレースのスタート前に、5分前・4分前…と時間を刻みながらスタートするための目安です。
視認性: 明黄色の分刻みと、赤い秒針(尾端にはティソの「T」ロゴ付き)が、黒い文字盤に非常に映えます。
⚖️ 装着感:41mmの黄金サイズと「88g」の驚異的な軽さ
サイズは、男性の手首にちょうど良い41mm。
ただし、厚さは回転ベゼルの機構上、14.4mmとやや厚めの設定です。しかし、ここでカーボン素材の恩恵を存分に受けます。
重量: 実測でわずか88g。
比較: 同サイズのステンレス製時計(通常150g〜200g)と比べると、まるで「腕時計を付けているのを忘れる」ほどの軽さです。
スポーツ時の「邪魔にならない」快適さや、長時間の着用でも「手首が疲れない」点は、実際に手に取ってみないと分からない、この時計の最大の強みです。
⚙️ 中身:80時間動力の「定番ムーブメント」を搭載
見た目は派手ですが、中身は非常に地味に実用的な設計です。
ムーブメント: Powermatic 80 自動巻きムーブメントを搭載。
動力: 80時間の長動力。週末に外しても、月曜日には動いてくれます。
耐磁: Nivachron遊絲を採用しており、日常的な磁気に強く、精度も安定しています。
防水: 300m防水。見た目はカラフルですが、立派なプロフェッショナルダイバーズウォッチの資格を持っています。
📝 総括:ティソ「恒星Sideral」スペックまとめ
表格
項目 詳細
モデル名 ティソ 恒星 Sideral (2023年新作)
ケースサイズ 41mm × 厚さ 14.4mm
素材 フォージドカーボン(カーボン包鋼)
重量 88g(驚異的に軽い)
ムーブメント Powermatic 80(80時間駆動)
防水 300m
特徴 ヨットレース用5分刻みベゼル
💡 なぜこの時計が「買い」なのか?
この「恒星 Sideral」は、ティソが持つ「伝統(Heritage)」と「革新(Innovation)」の両方を味わえる、非常に稀有な時計です。
「派手すぎない個性」が欲しい人: 明黄色のアクセントは、ビジネスカジュアルにも意外と合い、主張しすぎず「一味違う男」を演出してくれます。
「軽さ」を求める人: 実用工具時計でありながら、この軽さは、アクティブなシーンで大きなアドバンテージになります。
半世紀前の革新が、現代のカーボン技術と融合したこの1本。「若者にこそ使ってほしい」という1970年代のメッセージは、今も色褪せていないと言えるでしょう。
【ティソ・恒星Sideral】評価|カーボン×蛍光イエローの「暴れん坊」デザインが、予算内に買えるって本当か?
2025年12月27日 スーパーコピー